映画の感想

日本映画の繊細で優しくユーモラスな持ち味「この世界の さらにいくつもの 片隅に」「カツベン!」「静かな雨」*2020年2月に観た映画

先月からかな?

映画を観たらできるだけ早く

感想を書くようにしました

 

 

  • この世界の さらにいくつもの 片隅に
  • ラスト・ムービースター
  • ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち
  • Yesterday
  • カツベン!
  • 静かな雨
  • 風の電話
  • ジョジョ・ラビット

 

 

 

 

 

この世界の さらにいくつもの 片隅に

 

 

前作から何年経っただろう

去年、原作を読んだから記憶に新しい

 

 

「さらにいくつもの」は

前作のヒットで制作費が捻出でき

カットされた多くの場面を入れて

原作の世界観をさらに豊かにした出来栄え

 

 

前作は日本全国でロングランを重ね

多くの老若男女が足を運んだと言う噂

 

 

わたしが行った日は

出町座で公開2日目 満席 立ち見あり

男女比は男性が多かった印象

そして幅広い世代の人たちが観ていた

 

 

「さらにいくつもの」を観て

すずさんに原作含め3回触れて

わかった事があった

 

 

すずさんは請われるまま

愛情がない人の元へ嫁いだが

幸せな事に一緒になってから恋愛をした

 

 

「うちは、ぼーっとしとるから」が口癖で

流されるように生きてきたすずさんが

周作の家族と暮らす中で

自分の気持ちや意思に目覚めてゆく

 

 

泣いたり笑ったり怒ったりやきもちを焼いて

 

 

ラスト近くには「わたしが選んだ事じゃけ」

と自らの意思で選び取った人生を口にする

そう、すずさんは変わったのだ

 

 

どこかズレて、のほほんとした

すずさんの本質は変わらないが

しっかり捕まえないと意思表示をしないと

自分が手にした幸せは砂のようにこぼれ落ちてしまう

 

 

そんな事実に気づく出来事がたくさん起こる

 

 

周作さんとの一緒になってからの恋愛が

戦争の最中であろうと

ほんのり甘く切なく描かれている本作

なかなか胸キュンです

 

 

そしてラストが本当にいいの

これは前作から変わらないけど

カットされていたエピソードが加わり

物語が分厚くなって、そしてこのラスト

 

 

わたしがあの子のような気持ちになって

なんだか目の前が曇った

 

 

そうそう、今の自分の幸せが見えない人は

この映画を観るといいと思う

どれだけ今、わたしたちは豊かさの中で生きているのか

ちょっと視点が変わると思う

この世界の さらにいくつもの 片隅に 公式サイト

 

 

 

 

 

 

 

 ラスト・ムービースター

 

 

観る・観ないを決めるだけの

直感的な参考になる情報を少しだけ入れて

後はじっくり観て感じる

 

 

このスタイルで良いんだなぁと

あらためて感じさせられた

 

 

この映画の感想を書くために

サイトを見ていて・・・

 

 

後からエピソードや

出演者のこれまでの作品を知って

さらに映画への理解が深まる

 

 

この映画もそうだった

 

 

年老いてゆく哀しみと

かつて輝いていた自分

あらためて振り返った時に

見えたものは何か?

 

 

5回結婚した彼が最初の妻に会って

プロポーズを再現するロマンチックなシーンと

 

 

トゲトゲしていたリルの

やがて憑き物が落ちたような穏やかな表情と

言葉や態度を見せる

 

 

彼を知りこころを開き語り合いハグし合う

「氷解」シーンが素晴らしかった

 

 

主役のバート・レイノルズは

アカデミー賞で今話題の

「ONCE UPON A TIME IN HOLLYWOOD」

にも出演が決まっていたのだとか

 

 

2018年に死去・・・

ラスト・ムービースター 公式サイト

 

 

 

 

 

ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち

 

 

理系、言わば「天才」に近い人たちの

思考に興味を持った

 

 

クラスで1番どころか

学年で1番、その街で1番とかになると

想像もつかない発想と理解・把握のレベル

 

 

目をつけることが違う!人たちの物語

 

 

頭だけでは物事は進まない

人を巻き込む力や臨機応変、詐欺師まがいのトーク力

人種や性別でなく能力がある人を起用する

など多くの柔軟でパワフルな力が発揮される

 

 

ただのチャレンジムービーではなく

アメリカに根付く差別感を見せたり

1秒差で何億ドルが動く実態を感じられない世界は

果たしてしあわせなのか?

 

 

お金では動かない

速さや実態を感じられない豊かさなど

鼻から信じない自らの行き方を持つ人と

主人公たちの対比が

この映画のメッセージなんだろうな

 

 

不可能にチャレンジする

それは素晴らしいけれど

それは何のためか?

 

 

その影で報われない「レモン農家」に

引っかかるアントンの人間性が光る

 

 

途中、私の並びに座っていた女性が

席を立った

帰ってこなかった

 

 

そういう映画でもある

ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち 公式サイト

 

 

 

 

 

 

 Yesterday

 

少し前に随分話題になっていた

京都シネマにかかってワクワクして観た

 

 

ビートルズの曲を何度も一緒に歌いそうになった

彼らの音楽の素晴らしさに

あらためて感動した!

 

 

そして、ある日をきっかけに

ビートルズ以外に姿を消した

コカ・コーラやハリーポッター、Oasis

(他にもあったけ?)

どんなつながりがあるんだろう?

 

 

それを考えてみるのも楽しい

 

 

心に残るシーンは

 

リバプールのトンネルで2人が歌って踊るシーン

「ラ・ラ・ランド」に匹敵する

ロマンチックで楽しいシーン(私的に!)

 

 

そしてジャックがビートルズをライブで歌うシーン

彼が演奏するギターもピアノも

新鮮にビートルズの魅力を伝えてる!

 

 

 

後、ジャックがエリーや仲間と

ノリノリで楽しそうにCDを録音してる様子や

〇〇なラストのシーン

音楽を心から楽しむ人々の表情や動きが

本当に素晴らしくて

映画「はじまりのうた」を思い出した

 

 

 

ビートルズの素晴らしさと一緒に

音楽ってこんなに人を熱くさせるものなんだ!

って改めて見せつけられる

 

 

 

ジャック役の人は

先月観た「イントゥ・ザ・スカイ」の男性の主人公

の友人役で出てた人!

 

 

エリー役は「ベイビー・ドライバー」の彼女!

(これを観てる間、思いだせず もやもや)

 

 

監督は「スラムドック・ミリオネア」

のダニー・ボイル

 

 

声を出して何度か笑った

コメディタッチのビートルズ愛に満ちた映画

エド・シーランファンも必見

Yesterday  公式サイト

こちらでは映画評論家 町山智浩氏の解説

なるほど、ビートルズが世界に与えた功績が

この映画では十分に語られていない、という見方

とっても勉強になった

 カ ツ ベ ン !

 

 

「Shall we dance?」の周防監督最新作

いやぁ、知らんかった

民生くんが歌ってる!めっちゃ嬉しい!

 

 

あの「愛がなんだ」の彼💧が

オーディションで主役を射止めてる

(えらい!よくやった!)

 

 

映画に音がない時代

活動弁士で映画の質が上がったり下がったりする時代

 

 

海外との差は切ないけれど

その時代をわかったからこそ

呑んだくれた かつてのスター活動弁士に

大・大・大好きな永瀬正敏さん

 

 

周防監督作品になくてはならない

竹中直人さん 、渡辺えりさん

他多数の作品の屋台骨をしっかりつくる役者さんたち

 

 

主役も頑張った

ホンマ大成長を遂げたけど

この映画に参加した人たちの顔ぶれ

その人たちがいてくれたからこそ

 

 

公式サイトには上がらなくても

エンディング・ロールに上がったお名前の数々

作品内で見落としてました^^;って人もいます

 

 

日本映画、サイレントはなかった

最後の言葉を覚えていたい

 

 

映画を愛する気持ちが伝わり

わたしも思わず熱くなった

カツベン!公式サイト

周防監督 ラジオで「カツベン!」や映画を語る


 

 

 静 か な 雨

 

 

日曜日の朝1番に観に行った

座ると静かなピアノが流れていた

こころにじわーっと入ってくる素敵なピアノ

 

 

セリフは短い言葉が多く

長いセリフはほとんどない

 

 

主人公のゆきさんもこよみさんも

言葉少ない人

ちょっと非現実的

 

 

独特の世界観で

どこにでもあるような街が

とても魅力的に見える

 

 

ゆきさん役の太賀くんも

ちょっと顔つきがちがう

この静かな世界のゆきさんの顔になっていた

 

 

人を愛すると

最初は一緒にいるだけで

嬉しくてしあわせだけど

 

 

思ってくれている気持ちを感じたくて

求めたり傷ついたりする

そんな繊細さがちょっと痛い

 

 

わたしはこよみさん役の人が

こよみさんには思えなかった

 

 

たいやきを焼くシーンや

あんこをつくるシーン

窓を拭く姿など

こよみさんではなく、この女優さんにしか見えなかった

 

 

そこが残念だったかな

原作は「羊と鋼の森」の宮下奈緒さん

「静かな雨」 公式サイト


 

 

 

 

 

 風 の 電 話

 

 

 

ハルが泣き崩れるシーンは

広島豪雨災害での土砂の跡・・・

まるで津波の後のようだった

 

 

東北大震災だけを背景として取り上げず

今の日本を様々な角度から見せる

 

 

学校へ行く前に叔母とハグをしてから

出かけるハル

彼女のこれまでを考えると重要なシーン

 

 

彼女がどれだけの不安と恐怖を抱いて

生きているのかが窺える

 

 

福島での食卓

あの家族のやりとり

ウチも昔、あんなだったなと思わせる

 

 

認知症のおばあさんに手を握られ

妊婦さんの大きなお腹に触れ

友達のお母さんに抱きしめられ

 

 

言葉ではなく「触れる」ことが

やっぱり生きている実感、喜びなのだろうなー

 

 

「いいから食え」と

ハルは出会った男たちに言われる

あれは「生きろ」なんだろうな

 

 

あんなにふわふわした頼りなげなハルだけど

ちゃんと感情を出せたから

生きてゆくと信じよう

風の電話 公式サイト


 

 

 

ジョジョ・ラビット

 

 

しょっぱな、ビートルズにのせて

ヒットラーに熱狂する市民の姿

ビートルズ、嫌がるんちゃうかな

 

 

こども達がヒットラーに憧れ

少年団に入り

ごっこ遊びのように武器を持ち兵士に憧れる

 

 

ブラック・コメディだとわかっていても

ゾッとする

(女の子はたくさん子どもを産みなさいと

言われる!冗談じゃない!)

 

 

ユダヤ人にはツノがあるとか

ユダヤ人はコウモリのように眠るとか

そんなバカな話を信じる幼いジョジョが

可愛くもあり滑稽でもある

 

 

 

「お腹の中に蝶々がたくさんいるような気持ち」

を知ったり

ある日突然、ひとりぼっちになったり

10歳の少年も大人にならざるを得ない

 

 

「戦争が終わったら何をしたい?」

「ーーー踊りたい」と言った彼女

ママは「踊ることは魂を解放すること」って

言ってたね、ジョジョ

 

 

ジョジョも可愛いんだけど

わたしはヨーキーが好きだなぁ

 

 

そして魂が解放されてゆくラスト

 

 

おかしくて笑う、というより

微笑ましくて何度も笑えた

 

 

ジョジョ、いつの間に

靴紐結べるようになったん?

ジョジョ・ラビット 公式サイト


 

 

 

 

また観たいのは

この世界の さらにいくつもの  片隅に

 

 

音楽の素晴らしさとビートルズの存在

そこを背景にパーソナルな幸せを探った

Yesterday

 

 

わたしたちの日常はこんなにも美しい

静かな雨

 

 

この3本がわたしのおすすめ

 

 

 

 

 

 

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