映画の感想

複雑でもあり温かくもある人間関係がテーマ!『わたしの叔父さん』『浅田家!』『KCIA 南山の部長たち』*2021年3月に観た映画

 

今月は、観たい!という映画が少なかった

やっと観たものの、期待ほどではなかったり

 

 

しかし、日本も韓国も健闘している

アメリカ映画だけが映画みたいな時代は

もう終わったな

 

 

今月観た映画は以下

  • わたしの叔父さん
  • 写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと
  • トキワ荘の青春 デジタルリマスター版
  • 浅田家!
  • KCIA 南山の部長たち
  • ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌
  • ノンストップ

 

 

 

 

 

 

わたしの叔父さん

 

 

TVが壊れ静けさが訪れた時に

ふたりは何を話すんやろ

 

 

ラストの何か言いたげなクリスの表情

え?これで終わりですか

大胆な幕切れ

 

 

お祭りに行く用意をして結局やめる

デートに行くのを迷う

泊まりでコペンハーゲンに行く事が大ごと

 

 

・・・クリスの心の傷が窺えた

そしてその時々の叔父さんの言動が

クリスに無理をさせない

でもいずれは飛び立たせてやりたい

そんな気持ちが見えた

 

 

叔父さん自身の年齢や体を考えると

彼自身もクリスを手放したくない気持ちが

あったんやと思う

 

 

けど小さな変化の中で

叔父さんもその日が来てもいい準備を

始めた感じもあって・・・

 

 

ジグザグしながらクリスはきっと

また獣医の道へ戻り彼と会う日が来ると思う

わたしの叔父さん 公式サイト

 

 

 

 

 

 

写真家ソール・ライター 
  急がない人生で見つけた13のこと

 

 

やっと観る事ができた

何度か京都シネマでポスターを見かけていたが

ようやくの鑑賞…だったが

 

 

ソールのあまりの自然体に力が抜けた

ホンマにふつーのおじいさん

 

 

彼の名前を初めて聞いたのは

半年間(月イチ)写真教室に通った時に

先生が写真を見せてくれた

 

 

雪や雨、ウィンドウに映ったNYの人や景色

ちょっとした1コマ

それがご本人と同じでさりげなくカッコいい

 

 

 

これまでわたしが直接会ったカメラマンって

教室の先生って感じだったり

オレは成功者だぜ、だったり

写真は記録、と捉えてるフツーのおじさんだったり

 

 

いろんな人がいたが

ソールみたいな商売っ気のない”ひとりの人間”

は初めてかも

 

 

アートハウス(ミニシアター)の

ロードショーではないちょっと前の映画公開だったが

1週間限定公開で初日満席だった

 

 

わたしはふーんと思って観たが

正直なところ退屈だった

写真家ソール・ライター 

 

 

 

 

 

 

 トキワ荘の青春 デジタルリマスター版

 

 

なんかね、無口になってしまう映画

しん、とした気持ちで帰ってきた

 

 

冒頭、主演の本木雅弘さんのコメント

阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件かな?があった年(95年)に

制作された映画だと言う

 

 

わたしは過酷な状況下で踏ん張る人に弱い

そして限界を感じて諦める人の気持ちが

すごくすごくわかってしまう

 

 

トキワ荘のエピソードは

作品にもなっているし

わたしもなんとなくは知っていた

 

 

 

家賃が払えないほど売れない今や大御所の面々

自分のスタイルを掴むまでの苦悩

書きたいものと求められるものが違うギャップ

 

 

売れてゆく人

自分のスタイルが世に求められない人

・・・売れないからって、悪いわけじゃないけど

 

 

つげ義春の名前も出ていて

彼もこの頃から描いていたのかーと感慨ひとしお

(認められるまで長くかかったのでは?)

 

 

「時代」を大切に市川準監督は描いている

 

 

戦後、少年たちの胸をときめかせる漫画を

湧き出るアイディアを表現しようとする若者を

その頃の暮らしを

 

 

切なくて優しい

昔の友達に連絡したくなるような映画

トキワ荘の青春 公式サイト

 

 

 

 

 

 浅田家!

 

 

いっぱい笑って何度も泣いて「映画観たー」って感じ

 

 

三重県津市が主人公の故郷やから

関西弁で始まり、ずっとやさしい関西弁

それが、なんかホンマええの

 

 

冒頭から家族がしっくりくる、本物みたい

男の子2人の4人家族やのに

(男の子ってあんまり家族で仲良いイメージないねん、ワタシ)

 

 

この「浅田家」の写真の存在は以前から知っていた

スーッと上手いこと行った人やと思ってた

(ちがうしー)

 

 

震災の場面が後半に多く占める

中野量太監督はかなり悩んだと聞いただけに

なるほどなーと思うと同時に

ごまかさない、真摯に向き合う姿勢を感じるシーンばかり

 

 

映画すべてが事実ではないだろうけど

浅田家はお母様が大黒柱で

お父様が家事をされ

 

 

そのお父様が政志と2人防波堤で話すシーンや

授賞式でのスピーチを聞いて

こんなふうに家族を支える父の姿の

なんと素晴らしいこと!

 

 

すべての主要キャストが素晴らしかった

しかし敢えて言うなら

娘さんを失ったお父さんを演じる北村有起哉さん

 

 

「すばらしき世界」では生活保護課の職員

まったくの別人の複雑な感情の男を演じて

強い印象が残った

 

 

家族写真では「虹」のあの家族

「ミセス・ノィジィ」のあの女優さんや!

って、すぐわかった

あの写真、ほんまに素敵

 

 

公式サイト、必見

 浅田家!公式サイト

 

 

 

 KCIA 南山の部長たち

 

 

イ・ビョンホンは

初めて韓国の俳優さんで名前を覚えた人

詳しくは省きますが忘れる事はない人

 

 

パク・チョンヒ大統領暗殺事件を描いていて

事件に関わる重要人物は死亡したり行方不明で

多分、こうじゃないか?というフィクションらしい

 

 

しかし、まぁ、韓国の凄さというか潔さと言うか

アメリカも大概、黒歴史を映画にしてるけど

韓国もホンマに「参りました」の脱帽もの

 

 

しかも現在はKCIAがないというから

これはアメリカの先を行ってるやん

アメリカはCIA まだ、あるし(なくなるとしてもずっと先?)

 

 

ドイツのゲシュタポ、日本の特高警察のようなKCIAで

長官をしている(←という事は、当時の大統領と一体で

盗聴や拷問、でっち上げ、抹殺…あらゆる汚い事をしてる)

その彼がなぜ大統領を殺したのか?

 

 

人には良心というものがある

こんな事のために軍事クーデターを起こし

パク大統領にしたのか?と

 

 

ワタシはそんな感じで観たのだけど

町山さんの解説は複雑な状況説明

玉ねぎの皮を剥いで剥いで剥ぐような分析

「嫉妬」と言い切った町山さんに

やっぱり脱帽・・・

 

 

そして、ワイシャツ姿からも

イ・ビョンホンの鍛えた肉体はすごい!

(何でそんなこと書くの?ー町山さんのラジオを聞くとわかります)

KCIA 南山の部長たち 公式サイト

町山さんの解説ラジオ

 

 

 

 

 

 

ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌

 

 

貧困はなぜあるのか、そんな映画が増えた

負の連鎖でもがく家族の物語

 

 

おばあちゃんがいてくれて良かった

入院中でゼーゼー言ってても点滴を引っこ抜いて

孫のために必死で立ち向かう姿

 

 

娘に対して責任を感じてる、と

孫に語る真摯なひとりの人間

 

 

JD アンタは偉かった

でもそこに、おばあちゃんがいて

お姉ちゃんがいてくれたね

そして愛するウシャもいてくれた

 

 

「ママを庇うつもりはないけど許そうと思う」

と言ったお姉ちゃん

きょうだいだから

分かち合ってきたものの重さがある

 

 

教育って大きいなー

格差や貧困で溺れてしまわなかったJD

そう、結局「自分」なのよね

 

 

最後に紹介された実話の家族エピソード

ママは薬を絶って6年やって

 

 

みんながしあわせにいきられますように

 

 

いやー、びっくりした

ママ役は「メッセージ」のあの人!

ウシャ役は「スラムドック・ミリオネア」のあの子!

ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌

ヒルビリー・エレジーの映画化はなぜ低評価なのか?

 

 

 

 

 

 

 ノンストップ

 

 

ツッコミどころ満載の韓国ハイジャック

アクションコメディ

乗客全員参加型(笑)

 

 

女性の気持ちが良いほどキレのあるアクションと

様々に絡み合う人間模様と伏線の数々

エンディングロールも楽しい!

 

 

コメディにもいろいろあるなー

笑わせよう笑わせようとするウザいもの

普通にやってるだけで、おかしいもの

あまりにもアホすぎて引いてしまうもの

 

 

コメディです、って感じではあるものの

思わず笑う、はなかった

ウザくもなく引きもせず絶妙なさじ加減

 

 

ちょっとくすぐりながら

めっちゃ緻密に考え尽くされている感

 

 

3月の最終日 ちょっともやってた気分がスッキリ

ノンストップ 公式サイト

 

 

 

 

 

今月の印象的な俳優さん:イ・ビョンホン エイミー・アダムス

 

 

家族や同じ夢を持つ仲間、同志が

軸になった映画が多かったような…

 

「わたしの叔父さん」

「トキワ荘の青春」

「浅田家!」

「KCIA 南山の部長たち」

「ヒルビリー・エレジー」

「ノンストップ」

 

だからと言って”家族愛”とか”仲良しこよし”

のような理想を絵に描いたようなものではなく

それぞれ違う家族のカタチや抱える問題

 

仲間の中でも成功する人と去ってゆく人

かつての信頼が変化したり

 

人間関係とひと口に言っても

家族の中でもきょうだい、親子、祖母・祖父と孫もある

仲間と言っても先輩後輩、年上年下など

 

面倒でもあり、支えでもある

日々自分自身にあるものが映画の中でも出てくる

うんざりしたり、やっぱり良いなと感じたり

 

そんな変化を繰り返し、わたしは生きている

 

 

 

 

 

 

 

 

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