噂の映画「CLOSE」を観てきた
3分の1ほど観たあたりから、じわじわ じわじわ泣けて仕方なかった
なんで?なんでこんなに切ないのやろ?
たくさん片思いをした
恋だけじゃなくて、近くにいても届かない
話しているのに伝わらない…こういうのも切ない
うまく立ち回れなくて損をする…
同じ気持ちなのに同意や共感を表せない…
いろんな”切なさ”をワタシは経験してきたんやな
そう思って納得してたんやけど・・・
ふっと浮かんだのが「あぁ、あれはレミと同じ気持ちや」
関係に名前などないレオとレミ
兄弟、親友、それ以上にせよ、あの2人にその関係の名前は必要なかった
無垢な気持ちでお互いに大好きで必要とし合っていたのに
周りが名前をつけようとする、放っておかない
それが2人の間に溝をつくり距離をつくってしまう
周りを気にするのも、大人への階段を上ろうとしている時期にありがち
自分の気持ちに素直になれなかったり
自分を主張する強さがまだなかったり・・・
ワタシにも似たような事が最近あった
ただ無邪気に素の自分で相手に向き合ったら
「気がある」「困る」「めんどくさい」
ただノリの合う楽しいお喋りをして気持ちよく過ごしたい
それ以上何も求めていないのに
相手は懸命にワタシに誤解や期待をさせないように振る舞う
それに、ワタシ 傷ついたんやな
ちがうやん、って なんで、そうなるのん、って
いろいろムカッとくるような出来事があった
レオとレミの間に起こったことのような些細な事
でもワタシはレミみたいに相手に直接聞く機会がなかった
なんか言い訳っぽいな
わざわざ会って相手に伝えることはしなかった、が事実かな
そして
相手に素のワタシを出せなくなった
なんでワタシ、こんな風になったん?って
自分でもわからなかった
・・・ワタシはレミと同じく傷ついたんや
あんなに楽しくやってたのに、なんで?
レオのホッケーの様子をただ見たくて来たのに理由を聞かれるの?
どうして、もう一緒にふざけてくれないの?
まだ幼さを残す、新しい環境に適応してゆく途中のレミには
失望では済まず”絶望”となったんちゃうか
幼い、というよりはピュアで真っ直ぐなだけに
これまで最高に楽しくやってただけに
変化が辛かったんや、レミは
後になって、それが痛いほどわかるレオ
もう遅いのやけど
”取り返しのつかない過ち”に初めて出会うレオ
レミは答えを急ぎすぎた
事態をもう少し放置したり誰かに言えたりできたら
ちがったやろうに
ワタシの話
ワタシの態度が変わった事に相手が気づき
相手のワタシへの態度が変わった
それを感じながら…
拗ねてる訳ではない、やらねばならない事は当然する
ただ、もう、ハイハイわかりました
オタクにとってはあの特別に「ノリが合う」と感じた瞬間は
何でもなかったんですね、って感じか
何も求めてへんのに
きっとこれに応えると面倒な事になる!と
先へ先へと勝手な予測をしはったんやろなー
そういう「計算」が透けて見えて
相手に失望したんや、きっと
もし「計算」で「得する」と感じはったらちがったんやろか
切ないなあ
”伝わってる手応え”って、そうお目にはかかれへん
あの時、確かに何か通じ合ってたのに
切なくて痛いけど
こんな経験、何度したかわからへん
ね、また楽しく話そう?と近づくワタシを
手のひらを返すように冷たくしたり避けたりする人に
どれだけ出会ったやろ(男女関わらず)
レンアイの匂いを感じるからやろか
レオも周りの目を気にするのと同時に
どこかにレンアイ的な気持ちを本能的に感じてたんかな
ラストのレオは何も言わないし、その瞳の美しさは変わらへん
そやのに、彼がちょっと大人になったのがわかる
ワタシも、またちょっと大人になったんやろか
