桜のシーズンが終わって
静かになった哲学の道を歩いて
法然院へ行ってきました
哲学の道、なんてすてきな名前
京都には半木の道(なからぎ)
きぬかけの道など
ネーミングセンスがいい道があります
哲学の道はあまりにも有名ですが
琵琶湖疏水に沿った歩道で
疎水の両側には桜並木
山側には森が広がっています
明治の頃 文人が多く住み
哲学者の西田幾多郎や田辺元が散策したことから
この名がついたそうです
桜は終わっていましたが
ツツジや山吹 ユキヤナギ
シャガ ミツマタ
春の花が静かに咲いていました
何度も哲学の道は歩きましたが
法然院へ行くのは初めてでした
疎水から山側へ歩いて行くと
どんどん静かになり
鳥の声ばかりが響いていました
木立の日陰で曇ってきたせいもあり
ひんやりしていました
パラパラとしか人はおらず
新緑は鮮やかで
数日前の雨でしっとりしていました
立派な山門をくぐると
白砂壇(びゃくさだん)水を表しているそうです
心身を清めて浄域に入るようになっています
境内には山藤やシャクナゲが咲いていて
水辺には花がしつらえてありました
森のお話を聞きに行ったのですが
始まるまで時間があるので
境内を見せてもらっていました
そこに不思議なモニュメント?がありました
「聞思得修信」と書いた陶板があり
聞 Listen
思 Think
得 Accept
修 Practice
信 Believe
なんだかちょっと立ち止まり
考えてしまいました
わからないなりに
法然上人の800回忌を記念して
陶芸家の中野亘氏が奉納されたものだそうです
なんだかね
宇宙のイメージがしました
この場にとてもしっくりきてる感じも・・・
この法然院のご住職のお話も聞いてきたのですが
まさに今どう在ること?と
ヒントになるお話
境内では書の展示会中
そしてご自身も関わっておられる森の教室
など様々に活動されている方
たくさんの本があり
集まった人にふるまわれた
湧き水で淹れて下さったお茶の美味しかったこと
なんというか
法然院の印象そのままのお人柄
お人柄そのものが法然院に現れている
そんな感じがしました
お話の後 大文字山(如意ヶ嶽)の前にそびえる
善気山を散策
森から見えてくる歴史
植生からわかる先人の意図
いろんなお話を聞きました
自然から教わる
自然から頂く
自然と共存する
わたしたち人間が
ここまで生きながらえられたのは
自然があったからですね
法然院ホームページ
日々目の前のことに一生懸命で
それでいいのですが
たまにはでっかい宇宙のこと
自然のこと世界のこと
そんなことを考えてみることも
自分の人生を豊かにすること
そんな時間を自分にプレゼント
京都でそんなひとときを過ごしませんか
新緑が濃い緑に変わってゆく
その強いエネルギーを一緒に感じましょう
いろんなお話をしながら