看護師を辞めてみてわかったこと「パワーを奪われる」*やっぱり違うんだと答え合わせできた

このGW中 母が手術のため入院して

退院しました

 

 

あっさり退院できて良かったです

経過も順調で

日に日に元気になってきています

 

 

わたしは、と言えば

少々疲れたようで

次第に以前のわたしが

戻ってきていることを感じています

 

 

 

 

 

特に何かしていたわけでもなく

ただ付き添ったり待ったりしただけなのに

何でこんなに疲れるんだろう?

 

 

不思議な感じがして

しばらく考えていました

 

 

 

入院した日に手術で

10時に入院して準備が始まりました

忘れ物や必要なものがあり

弟の車で実家に戻りました

 

 

 

手術着に着替え、点滴が始まり

左手が不自由なのでトイレも大変です

自分の部屋も覚えなければ戻れません

 

 

 

15時過ぎに手術室に向かいました

それからわたしは病院で待ち

弟夫婦はお墓参りに

 

 

 

のんびり本など読みながら

ウトウトもしていました

 

 

 

18時前に部屋に戻ってきた母は

麻酔で朦朧としながら痛がります

さすったり体の向きを変えたり

話しかけたりとしていました

 

 

 

その日は手術日で

連休の間で件数も多かったらしく

夜勤の看護師さんたちはてんやわんや

 

 

 

コールも鳴り止むことがありません

 

 

 

わたしも整形や外科の病棟では

ありませんでしたが

コールが鳴り響く現場で 走り回って働いていました

 

 

 

看護師さんたちを見ていて

「よくこんなことしていたな」と

改めて思いました

 

 

 

おそらくあの夜

看護師さんたちはお茶の一杯も飲まずに

夕食もとれずにいたのだろうと思います

 

 

 

付き添いがいられるのは21時半までで

水が飲めるようになるのを

見届けて帰るつもりでした

 

 

 

時間が押しに押して

一口飲むのを横目で見ながら

帰らねばなりませんでした

 

 

 

 

 

 

 

弟夫婦もわたしも

それから夕食で

そのあとわたしを家まで送って

すぐにふたりは関東へ帰って行きました

 

 

 

忙しいのに

無理して帰ってきてくれました

 

 

 

何をするでもなかったのですが

ほぼ12時間病院にいました

 

 

 

病人さんがたくさんいるところで

看護師さんたちが時間に追われて

あれもこれもと思い通りにいかず

抜けてしまったりトラブルがあったり

 

 

 

言いたいことをぐっとこらえて

ただ目の前のことをこなす

 

 

 

それをリアルに知っているものですから

持って行き場のない感情も

手に取るようにわかるし

 

 

 

でも声をかけなければ

点滴が終わって血管が詰まってしまったら

また点滴の入れ直しで

彼女たちの仕事が増えると思うと

声をかけました

 

 

 

「わかってますけど手が回らないんです!」と

言葉にはしなくても

表情や様子や話し方から伝わる感じで

 

 

 

そういう

【どうしようもない負のエネルギー】に

わたしはモロ

いつもの自分を奪われてしまったのだと思います

 

 

 

 

 

 

 

 

看護師になった時は

これで今後何の心配もないと思いました

 

 

けれど違った

頑張っても頑張っても

うまくいかなかった

 

 

頑張れば良くなる

わたしの努力が足りない

わたしが大人になりきれてない

 

 

自分のことも周りのことも

責めていました

何かが違うという気がいつもしていて

いつも何かを探していました

 

 

 

働くってこんなに嫌なことなんだろうか?

あんなに看護師になれたことが嬉しかったのに

どうしてこんなに苦しんだろう

 

 

そう思っていましたが

そこから抜けてみて

つくづく正解だったと思います

 

 

 

 

 

 

 

 

言いたいことを我慢しすぎて

本当はどう思っているのか

その感情の裏に何があるのか

 

 

 

そういうことまで

考えられるようになったのは

つい最近のことです

 

 

自分よりも人を優先して当たり前

そうあるべきだ

 

 

頑張ることが素晴らしい

 

 

なぜか親や学校で教えられる価値観が

真実だと思い込んでいましたが

「何かが違う」というのは違和感だったんですね

 

 

物事は自分を中心に考えて捉えていいのだと

最近分かりました

 

 

人の意見や評価などどうでもいいのです

もちろん親も上司も先生も友達も全て

自分がこうだと思ったらそれでいい

 

 

まちがいや変化に気づいたら

「あ、そうか」でいい

必要以上に考えすぎるとろくなことになりません

 

 

まだまだ人の目や評価にとらわれている

わたしに気づくこともしばしばあって

愕然としますが

 

 

看護師をやっていた頃よりは

ずいぶん楽で楽しく

おもしろく生きています

 

 

 

 

 

 

 

看護師はいい仕事です

もっと社会的に評価され優遇されて

働く条件が良くならなければ

 

 

現場はさらに困難を極め

いい人材を失うことになるでしょう

 

 

わたしも現場で頑張る看護師さんたちを

応援したいと思って

以前そんなブログを書いていました

 

 

わたしは向いていませんでしたが

いい経験をたくさんさせてもらいました

 

 

おかげで今は

失敗もたくさんするし

できないこともたくさんあるけど

そんな自分が愛おしいです

 

 

 

 

 

 

母の退院後も

何かと一緒に過ごして

様子を見たりして

 

 

やっぱりいつもの自分のペースから

ずいぶんリズムが違い調子が狂ったかな

少しずつ取り戻している感覚が強いです

 

 

改めて

看護の経験が役に立ち

いろんな意味で離れたことに

自分で自分が良かったと思えました

 

 

自分をしあわせにすることが1番です

犠牲や義務的な奉仕は不要!

 

 

 

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