映画「蛇イチゴ」*家族という面倒だけど放っておけないもの


西川美和監督に出会ったのは

「ゆれる」だった

 

 

とっくに上映は終わっていて

ようやく観たのは随分経っていた

 

 

人間の奥底のドロドロから

目を背けず映像にしている凄さに

ものすごい迫力を感じた

 

 

それから西川美和監督作品は

必ず観ている

 

 

この「蛇イチゴ」監督のデビュー作を

最新の「永い言い訳」を観て

監督のお話を直接聞くチャンスを経て、観た

 

 

気になるタイトルで

その謎は解けるが

大事なところは

観る人の判断に委ねているスタイルは

最初っからだった

 

 

なぜ言えなかったのか?

兄は本当に助けようとしてたのか?

あの家族はその後どうなったのか?

 

 

疑問は浮かぶが

それはどうでもいいことで

 

 

なんとか辻褄を合わせて暮らしている

人のつながりのもろさ

「家族という他人」

 

 

父・母・祖父・兄・妹

それぞれの現実・本音

これから新たに始まる、という見方もできる

 

 

西川美和監督

人間の心理を深く突く作品

見られたくないことだらけだから

彼女の映画から目が離せないのかもしれない