「あん」に続いて樹木希林さんが
こころに残る
主人公と母のやりとり
ふたりで団地の敷地を歩くシーン
カルピスのかき氷をガリガリするシーン
嫌で仕方がなかった父と
同じような大人になってしまった主人公と
嫌いじゃないけど
かっこ悪いパパに情けなさと同情と
複雑な息子
強がったり見栄を張るばかりの主人公が
息子になりたいものになれたのかと聞かれ
「パパはまだなれてない」
この「まだ」が
ちょっと素敵な未来を予想させた
なんでこんなことになったんやろう?
わたしも何度も思ってきた
描いた通りに生きている人は
いないんじゃないかな
いろんな経験をしたから、それがわかる
なりたいものになれた人はいる
でもなれたからって
あぐらをかいてるわけじゃない
踏ん張って踏ん張って
どこまでやれるかなって
思ってるかもしれない
情けない自分に変わらない現実に
焦れば焦るほど
なんとかうまくやってやろうと
逃げ道を辿ってるうちは
どんどん良くない方向へ進んでしまう
かっこ悪い自分を
幽体離脱して離れて見た時に
目を背けずにちゃんと見た時に
何かが小さく動く
言い訳してるうちは変わらない
かっこ悪いことを認めたら
またスタートが切れる
なりたいものになれなかったけど
また新たに始められるのが
人のすてきなところ
主人公みたいに
どんなにみっともなくったって
一緒にいてくれる相棒と
本気で怒ってくれる元妻
大嫌いだった父の愛を知り
生まれ変わるような最後のシーン
ハナレグミの「深呼吸」が流れて
もうたまらないラスト
なりたい大人になれなかったひと
必見の映画です
海よりもまだ深く 公式サイト
https://youtu.be/1xvATczF7uo