元THE BOOMの宮沢和史さんのご長男
宮沢氷魚(みやざわひお)くんが
30代目のMEN’S NON-NOのモデルに選ばれた!
才能豊かな宮沢和史さんのご子息となれば
これからが楽しみ
お父さまに似た男前さんです
二世っていろんな意味で注目を集める
親とまったく違うスタンスでやってゆく人もいるし
親の名前の元でやってゆく人もいる
病棟にいると患者の家族とのやりとりも
結構あって
親子ってなんだろう?と思うことが多かった
入退院を繰り返す困った患者さんがいた
在宅でも多くの人の手を借りてひとりで暮らし
やればできることもしない人だった
知的にも問題がなかったが
スタッフを拒否することも多い人だった
何とかしようと遠く離れたお子さんに連絡
「死んだときだけ連絡を下さい」と言われた
その患者さんを見ていたら
お子さんの気持ちも分かるような気がした
やがてその患者さんが亡くなった
お子さんはちゃんとやってきて
様々な手続きをしながら
「お世話になりました ご迷惑をおかけして
申し訳ありませんでした」と
謝っておられたと言う
死んだら連絡してくれ、というのは
何も知らないと冷たく感じる
けれどそれは【そう言うだけの理由】があるのだ
その患者さんの生きてきたそのものが
そんなときにわかったものだった
スポーツのコーチをしていた患者さんがいた
有名な監督さんと大学で一緒だったとか
トップチームを率いていたとか
その話になると止まらない人だった
治療が終わりリハビリをして
自宅ヘ帰るという段になった
看護師のリハビリに拒否が強く
車いすに座っていることができない
半身に以前の脳梗塞での不全麻痺が残っていた
だが寝返りも打てるし
起き上がりもできるだけの身体能力があった
なのにやろうとしない
からだも大きくリハビリ指導も含めて
3人がかりで車いすへの移乗をした
お子さんがいて洗濯や
本人が欲しがるものを持っては来たが
しばらくいて一緒に過ごそうとはしなかった
退院前に在宅での生活のための指導にも
約束をしていてはキャンセルが続いた
一緒には暮らしていても
家ではほとんどノータッチ
朝早く出て夜も遅い仕事だったそうだ
【時間はつくるもの】とよく言われるが
まさしくそうで
「忙しい」は逃げでしかない
困難な条件で介護されているご家族も
たくさんいる
この患者さんもお子さんとの関係が
悪いのだ
そしてそれはご本人だけの問題ではなく
お子さんの問題でもある
親の生き方やこどもへの関わり方が
親子関係に大きく影響するのは
言うまでもない
わたしも父との関係が悪かった
自分の価値観を押し付け相手の意見に耳を貸さない
お山の大将でアルコールが入ると不機嫌な父と
何度衝突したかわからない
家族だけに限らず外に対しても
まだマシだったが【困った人】だった
その父が亡くなった
お通夜やお葬式、その後の法事と
家族でやらなければならなかった
嫌だとか知らないとか
そんな気持ちにはならなかったが
父が亡くなってから多くのことがわかった
家族を思うばかりに心配になり
口うるさくなっていたこと
病気によるもの
わたしたち家族が思うほど
周りから嫌われてはおらず
むしろ愛されていた
そしてわたしは父から
苦手なことやできないことを
怒られてばかりいた
父の思い通り期待通りでない結果に
いつも否定されてきた
それに気づいたから良かったが
自己評価の低さ 自信のなさはそんなところから
来ていた
亡くなった父を恨む気持ちもないし
もっと仲良くすれば良かったとか
そんな後悔もない
父がわたしを愛してくれたことは確かだし
否定の言葉や態度の記憶もたくさんある
それはそれ、という感じだろうか
家族であることは変わりないし
今となっては「好き」も「嫌い」もない
こうして親を越える日が来る
客観的に見ることと感情が分けて考えられる
【親子だから分かり合える】
そういう人もいてそうならない人もいる
【親はこどもを愛する】
愛せない人もいる
【こどもは親を愛する】
拒否され裏切られれば愛せないだろう
合わない人と距離を取るのは
当たり前のことだし
ヘタにぶつかるよりずっといい
お互いにわかってくれないと争うなら
離れていた方がいい
血のつながりだからとあきらめず
自分は自分で生きればいい
それを人にどう評価されようが
自分の気持ちに正直に生きればいい
頼んでもいないのに評価する他人は
何一つ責任を持たない
だから他人の意見に振り回される必要はない
きれいごとで済まない親子関係
誰にとってもクリアすべき課題なんだろう