6月は5本観ることができました
「神さまの思し召し」
「光をくれた人」
「クーリンチェ少年殺人事件」
「別離」
「マリアンヌ」
まずは「神さまの思し召し」
久しぶりのイタリア映画
イタリア語って
まくしたてるように勢いがいい
メッセージのあるコメディ映画で
この味は観てのお楽しみ
言葉にするとつまらなくなる
誰より主人公の妻の気持ちがわかる気がした
「満たされているのに満たされない」
だからと言って
家も出て行けないのが情けないが
誰もが心のよりどころを求めている
何よりパーフェクトに見える主人公が
一番そうだったんだと思う
人間的な神父に影響され
変わってゆく主人公
私はふたりが眺めのいい場所で
語り合うシーンがこころに残った
相手のために祈ることしかできない時
わたしはどうするだろう
「光をくれた人」
戦争で傷ついた彼を癒すのは
静かな時間と大自然、人の温もり
この映画からも戦争を知る
人間らしさを取り戻した彼の大きさ
ふた組の夫婦はそれぞれに苦しんだ
気持ちがわかるから許す大きな愛
ひとりぼっちの彼女なのに
憎んでもおかしくないのに
時間は必要だったし
気が遠くなるような思いだっただろうけど
ラストは良かった
あの灯台からの景色のように
大きな大きな物語だった
主人公の妻役 アリシア・ヴィキャンデル
「リリーのすべて」でも
大きな愛で夫を支える妻役で
忘れられない女優さん
監督は「ブルーバレンタイン」の監督と知って
あの映画も素晴らしく印象に残っている
DVDは未発売のよう
サウンドトラックは出ている
「クーリンチェ少年殺人事件」
4時間近い大作
予告編を見て
どこかで聞いたタイトルだと思った
「悪人」「怒り」の吉田修一氏の小説に
出てきた映画のタイトルだと思い出す
それで興味が湧いた
映画のサイトで
李相日監督の動画でも
吉田氏のことが出てくる
コメントを見ても
そうそうたる方々が寄せておられる
それってどんな映画なんだろう?
これが観ようと思った動機
正直、内容は理解しがたかった
監督や俳優さんのコメントを読んで
この人はそうなのかーと思う感じ
何度か観ると
もっとわかるのかもしれない
「別離」
いろんなことが悪い方に悪い方に
うまくかみ合い転がってゆく
イランは遠い国
よく知らない国
宗教や文化が大きく違う国
どこかサスペンスタッチで
物語は動いてゆく
どこへどう転ぶのかわからない緊迫感
ストーリーとしては
意外なものではないが
丁寧に描かれていて
最後まで惹きつけられた
「マリアンヌ」
「Back to the future」の
ロバート・ゼメキス監督作
予告編で釘付けになった
ブラット・ピットが
ちょっとくたびれた感じがした
戦時スパイもの
話の展開が気持ち良く
最後までマリアンヌがどう出るか
ハラハラさせられた
裏切りの裏切りみたいなストーリーは
苦しくなる
彼が命がけで真実を確かめようとする
無謀な動きは当然だろうと思った
そこに感情があるから
こんな話はいくらでもあるのだろう
誰かになりすまして生きている人
そうしないと
生き延びることができなかった
かなしい二人の別れだったが
そのあとに続いた時間が
描かれていたのが救いだった
上記はちょっと物足りなく
こちらもどうぞ
https://ciatr.jp/topics/215561
6月は「光をくれた人」のアリシアと
「マリアンヌ」のマリオン
今、大注目の女優さんの2本が印象的
一番は「光をくれた人」かなぁ