2017年7月に観た映画*話題作を堪能「マンチェスター・バイ・ザ・シー」「ブエノスアイレス」「タレンタイム 優しい歌」

 

 

 

今月は新しい映画は少なくて

古い映画を観る機会が多かった

 

 

「タレンタイム 優しい歌」

「ブエノスアイレス」

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」

「郵便配達は二度ベルを鳴らす」

「黄金のアデーレ」

この5本

 

 

 

 

「タレンタイム 優しい歌」

 

 

わたしたちとよく似た顔つき・体格の人たち

近い国なのに何にも知らないマレーシア

わたしたちと同じように

笑って泣いて暮らしている

 

 

多くの人に愛されて

各地で上映されているらしい噂の映画

 

 

予告編で流れる歌が素晴らしくて

観たくなった

 

 

恋をするふたりの美しいシーン

二胡の切ない音色

 

 

耳が不自由な弟が姉に

恋をするってこういうこと?と

尋ねるシーン

 

 

「音楽をやるって

CDを売ることだと思ってる

そこがまちがってる」とある人が言った

 

 

その答えがこの映画にあると思った

 

 

 

タレンタイム〜優しい歌 公式サイト

 

タレンタイム〜優しい歌 予告編

 

 

 

 

 

 

「ブエノスアイレス」

 

 

1997年の香港映画

ウォン・カーウァイ監督

 

 

当時ポスターをよく見て

とても気になっていた

観たつもりでいたが観ていなかった

 

 

今回の上映

たくさんの人で混雑

そうだろうなー わたしも観たいもん

 

 

今はもういないレスリー・チャン

 

 

男性同士のラブストーリー

異性同士となんら変わりない

 

 

相手に振り回されて

冷たくしたり わがまま言ったり

いて欲しい時にいない

 

 

ひとり泣いたり

普通に暮らしながら

いつも相手を思っていたり

 

 

切なくなった

 

 

アルゼンチンのアパートのキッチンで

ふたりがタンゴを踊る

ストーリーより雰囲気を味わう映画かな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」

 

 

過去を乗り越えて

故郷に戻ってやり直す話かと思った

話はそんなに単純じゃない

 

 

時間は確かに流れて

状況は変わっていたし

彼も少しは気持ちが楽になっただろうけど

 

 

最後の選択

ひとり残された甥っ子のこと

自分のこと

どちらにとってもハッピーになるように

 

 

そう

誰かのために

自分が犠牲になることはない

 

 

本当にそうしたいなら

それでいいけれど

誰かのために自分の気持ちに嘘をつくと

必ずうまくいかない

 

 

まだやりきれないもの

消化できないものは抱えているけど

それでも生きてゆく

 

 

自分の今の場所で

 

 

淡々としているけど

実に現実的で

人の心の痛みを描いている

 

 

ベン・アフレックに弟がいたなんて

知らなかったなー

伏せた目に彼の気持ちが表れてる

 

 

マンチェスター・バイ・ザ・シー
 

 

 

 

 

「郵便配達は二度ベルを鳴らす」

 

 

1942年 ルキノ・ヴィスコンティ監督の作品

4度映画化されている小説らしい

監督の生誕110年の記念で

何作か上映されている

 

 

よく聞くタイトルだけど

どんな話なのか知らなくて

名作なんだろうなーと軽い気持ちで

 

 

タイトルと内容が結びつかない!

郵便配達?

謎なまま終わる

 

 

1度目と2度目の殺人を対比させて、

2度目のできごとこそ

人生における真実なのだ

と作品は訴えかけていると解説する人もいます

 

 

こんな解説を見つけて

あー、それを読み取れって難しい話よね

 

 

イタリア映画って

そんなに多くないので

新鮮な気持ちで観られた

 

 

 

 

 

 

 

 

「黄金のアデーレ」

 

 

これは素晴らしかった!

実話に基づくお話で

実際に訴訟を起こしたのが2000年

絵が返還されたのが2006年

 

 

主人公マリアが90歳の時だった!

 

 

ナチスがオーストリアを占拠し

あの恐ろしい支配が始まる

その時と現代が交差して描かれ

 

 

2度と祖国オーストリアへは行かないと

強く言い張るマリアの気持ちがわかった

 

 

両親を残して命からがらに逃げ

生き延びた彼女

 

 

何も知らない駆け出し弁護士が

本気になってゆく様子

家族との葛藤 丁寧に描かれている

 

 

〇〇したら気が済むだろう

さぞかし幸せだろうと

私もよく考える

 

 

けれどマリアは絵を取り戻して

さめざめと泣くのだ

両親を見殺しにしたことは

変わらないから

 

 

元はと言えば彼女の財産だが

取り戻し莫大なお金を手に入れても

彼女の暮らしは変わらなかったそうだ

 

 

黄金のアデーレ 名画の帰還

 

 

 

 

 

 

 

No.1はと言われると困るが

「タレンタイム 優しい歌」

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」

「黄金のアデーレ」

この3本で迷う感じ