えーと、まず誤解のないように
【アスピリンの大腸がん予防効果を確かめる】
臨床試験が始まった
というニュースだった
一定の土台がある仮説をさらに研究する
ってことなんでしょうね
それにしても7,8年前かな?
子宮頸癌ワクチンもずいぶん話題になったが
副反応がひどくて
ほとんど聞かなくなってしまった
中学生のうちから子宮頸がんにならないように
ワクチンを打つってどうなんだろう?
そんなこどものうちから
「がんになるかもしれない不安」に
付き合わないといけないのだろうか
がんは確かに怖い病気で
一度なると治療や再発や予後がいいとは言えない
だからこそ様々な研究がなされているのだろう
2005年のデーターだが
がんで亡くなった方32万5491人
日本人の3人に1人ががんで亡くなっている
継続的な医療を受けている人は128万人
2004年のがん医療費は2兆3306億円
もしアスピリンが有効だとして
この数字を見てわたしはアスピリンを
内服するだろうか?
ーたぶんしない
がんになるかもしれないし
今まさにからだのなかでがん細胞が
増えているかもしれない
でも予防的に薬を使うことはしないと思う
根拠はないが
「がんになるかもしれない」という不安は
今のところないのだ
早寝早起きをしてタバコは吸わず
バランスのよい食事を心がけ
適度な運動をする方を選ぶ
どんな薬を使ってもどんなに健康に気づかっても
風邪もひけばがんにもなる
それならわたしは薬を使わない
まだがんになったわけでもないのに
今から心配しても何も始まらない
今の生活は
「健康になるために」考えたものではなく
「気持ちがいいから」していることばかり
【生活習慣】なんて聞き飽きた!と
看護師さんも患者さんも思っていることだろう
けれど飽きるぐらい聞いた生活習慣を
よいものにできている人って少ないと思う
仕事中心で時間がない
だから便利な加工食品やインスタントを使う
家事は家電がやってくれる
仕事が忙しくて通勤時間もかかるから
朝は早いが帰りが遅い
睡眠時間はいつも少ない
それが習慣になってしまっている人が
たくさんいると思う
30代後半から40代にかけて
からだが大きく変わり
健康へと意識が向き始める
運動を始めたり
からだを考えた食事にしたり
薬や検診にチカラをいれつつ
政府がやるべきことって
わたしたちの生活習慣が
改善できるようにすること
個人の意識を変えることも大切だけど
自分のからだに向き合えるように
働く時間を海外のように短くして
余裕をつくることで
丁寧に食事をつくったり運動したり
ゆっくり寝ることができる
からだに良い食べものが安価で手に入るように
食品の安全基準を上げる
今の「安かろう悪かろう」的なモノの規制
いつでも利用できる健康相談窓口
こどもの頃から【食教育】
こういう一見遠まわりだが長期的な視点で
わたしたちが健康に暮らせるような施策を
取ってくれるといいのだが
がんは予防が大切なのは重々承知の上で
それだけを考えて生きている人は少ないし
誰もがしあわせに生きたい
と願っていると思う
しあわせってなんだろう?と考えた時に
【健康】もひとつ大事な要素で
がんにならないために生きているのではなく
よりよく生きようとしているのだと思う
よりよく生きるためには
毎日のごはんがおいしいこと
眠りが健やかであること
排泄がスムーズであること
マズローの欲求五段階説のように
一番下の一番当たり前の欲求が
今充分満たされていない人が多いから
生活習慣病や精神的に不調な人が多いのだと
わたしは感じている
わかっているが軽視されている
毎日の暮らしの大切さ
これをみんなが政府が改めて考えてみることが
今求められていることじゃないだろうか