2018年も半分終了ですね
時の流れは恐ろしく早いけど
それなりに充実して過ごしてる感じ
さて、今月は6本
- ペンタゴン・ペーパーズ
- ワンダーストラック
- キャスティング
- サラの鍵
- スリー・ビルボード
- Vision
まずは
ペンタゴン・ペーパーズ
アメリカって銃社会だし
FBIだのCIAだのヤバそうだし
トランプさんの言ってること
やってること
とんでもなかったりする
だけど
こんな映画を作って評価される国なのよね
今、日本ではモリカケ問題で
公文書の廃棄や偽造が大問題
そんな時期に実にタイムリーな話
実話というからすごいワー
ワシントン・ポストが
会社生命をかけて真実を報道した
政治的な圧力は「絶対」と思われる状況で
負けずに発行し
国との裁判でも勝つの
さらっと書いてるけど
ここすごい見どころです!
スピルバーグもすごいんだけど
脚本が素晴らしいと思うのね
女性ですって!
その辺りのこと
サイトのプロダクション・ノートを読んで
そしてやっぱり
メリル・ストリープとトム・ハンクス
こんなスターが
こんなメッセージ性の強い映画に出演!
メリル・ストリープは
ゴールデングローブ賞でのスピーチでも
きっぱりした発言をしている
わたしたち
異なる意見同士でも
活発に冷静に話し合えるチカラをつけたいね
ラストも衝撃ですよ
ワンダーストラック
まるで
カラーと白黒が入り混じる絵本!
1920年代と1970年代のニューヨークが
実にイキイキと対比していて
タイムスリップが起こるのかなぁ?
展開が読めなくてワクワク
こどもたち3人が実にいい
〈演技してる感〉がない
人は誰でも自分を知る冒険を重ねる
それはずっと続くんだなー
サイトの下に
メイキングのYoutubeが幾つか紹介されている
それが素晴らしいので、ぜひどうぞ
中でも
ローズ役の女の子のものが素晴らしかった
さて、わたしよ
わたしであることに誇りを持ってる?
キャスティング
ヨーロッパ映画祭をやっていて
その中の1本
ドイツの映画
包装紙もリボンも付いていない
多分、ヨーロッパの国々では
映画ってこんな感じなんだろうな
切羽詰まった状況で役が決まってない
焦りと不安 欲望と不信 裏切り
伝わるが正直なところ
ザラザラした感覚が残るだけ
サラの鍵
これは以前観たことがあったけど
もう一回観たいな、と思わせる秀作
ドイツに占領されたフランスは
自国のユダヤ人を一斉検挙したことから
始まる物語
その時と現代を交差させて
あの時代との続きであることや
今のわたしとも無関係ではないと教えてくれる
「あなたならどうした?」
このセリフが何度か出てくる
現代を生きる主人公が
夫に「ずるい」と言うシーンがある
単なるケンカではなくて
あれはメッセージだと思うのだ
今のしあわせはかけがえがないもの
けれど過去を知っておいて
見ないふりをするのは「ずるい」
2010年の映画で
もう公式サイトもない
この方のブログがとても良かった
【サラの鍵】ダンケルクから2年後、ナチスに迫害され悲しい運命を背負った少女サラの物語
スリー・ビルボード
アカデミー主要2部門受賞した話題作
「クライムサスペンス」とあるけど、ちがうやろ
ほな、何?と言われたら困るんやけど
人種差別に暴力に他いろいろ過激
不穏な空気がずっと流れてる
時々現れる〈捨てたもんじゃない世の中〉
まったくもって読めない展開
ラストもどうなるのやら
ただ気の済むまで行くのだろう
あまり気持ちの良い映画ではないけれど
ん?んんん?と引っかかる
何かがチカチカ光って合図する
そんな映画(どんなんやー笑)
Vision
素晴らしい映画を作る河瀬直美監督作品
今回はジュリエット・ビノシュを迎えて
山深い吉野が舞台
永瀬正敏さんが
いい感じで年を重ねている
山で暮らして20年の孤独な男の顔
夏木マリさんの盲目の女性も
素晴らしかった
これは【感覚】で観る映画だ
ストーリーは追わない
それがわかった瞬間
わたしから何かが川のように流れ出した
人が生まれて生きて死んでゆく
その繰り返しのほんのひとコマに
わたしたちは生きてるんやなぁ
それにしても
ジュリエット・ビノシュって
何歳なんやろう
お肌のきれいなこと!
華奢ではない、しっかりしたからだから
放たれる色気
んーーー
今月のナンバー1は
「ペンタゴン・ペーパーズ」
こんな勇気ある作品をつくる
ハリウッドってすごい
スピルバーグ監督と
トム・ハンクス、メリル・ストリープを
はじめとする素晴らしいキャスト
ってところがまた泣ける💧