「愛」を連発したくないけど、やっぱり「愛」やわ「blank 13」「パレードへようこそ」「suvenir*the movie」*2018年11月に観た映画

 

 

時は確実に流れ11月は終わり

 

 

今月は9本(え?自分でもびっくり)

  • つかの間の愛人
  • blank 13
  • 空飛ぶタイヤ
  • あん
  • 人生フルーツ
  • suvenir*the movie
  • パレードへようこそ
  • 焼肉ドラゴン

 

 

何度目かのものが3本

初めてが5本

そして邦画が6本

 

 

 

 

つかの間の愛人

 

 

モノクロでおしゃれでフランスらしい映画

三角関係ってサイトにはあったけど

わたしはそう感じなかった

 

 

わかりあえる同志愛というのか

女性ふたりをそう感じたけどなぁ

 

 

恋をしたら一緒に住むのは当たり前

自分の気持ちに素直に

いいと思ったらすぐからだの関係になる

この辺りが実にフランスだなぁと

(知らんけど〜笑)

 

 

 

20代の頃、フランス映画を観ても

さっぱりわからんかったけど

今わかる気がするのは

わたしのキャパが広がったからやわ!と

わかりました

 

 

 

父のもとに転がり込む娘役の女優さんは

「君の名前で僕を呼んで」に出てたんやって

(言われないとわからんかった)

 

 

つかの間の愛人 公式サイト

 

 

 

 

 

 

 

blank 13

 

 

テレビを見いひんので

高橋一生は知っていても

俳優さんとして観るのは初めて

 

 

そして佐藤二朗さん

twitterで時々見かけていて

彼の演技も初めて

(怪演とのウワサ…そーでもないけど濃いかったー笑)

 

 

そして監督でありお兄ちゃん役で斎藤工

なんかものすご人気のある人なんちゃうの?

雑誌ananで〇〇な男!に上がるような

監督しはるんや!

 

 

みたいな、いろんな興味で観に行った

 

 

リリー・フランキーの情けない男役は

是枝監督作品で知ってたつもりで

新鮮さはないと思ってたけど

ま、観てください

 

 

 

最後の高橋一生の棒読みのような挨拶と

「家族の風景」の音楽が

ずーっとずーっと後を引きます

 

 

blank 13  公式サイト

 

  

 

 

名作

数少ない藤山直美出演作(のはず)

そして観るのは2回目

 

 

 

ここまで全裸になれる(深い意味で)

女優さんも

他にこの役ができる女優さんも

今、思い浮かばへん

 

 

引きこもっていたのは蛹やったんや

逃亡ではあるけど怖がりながら

どんどん自由になってゆく

本来の魅力が溢れ出す

 

 

 

豊川悦司に

「お前がはしゃいどると

コンプレックスが鼻につくんじゃ」やったかな

そんな内容のセリフを叩きつけられるシーン

 

 

 

ただの逃亡劇じゃなくて

彼女が成長し自由を獲得してゆく物語

たくましさに脱帽する

 

 

 

お元気な頃の勘九郎さんの役と演技に

役者さんってすごいなぁと

 

映画「顔」Wikipedia

 


 

 

 

空飛ぶタイヤ

 

 

池井戸潤の小説は前に読んでいて

豪華な俳優陣、監督は本木克英氏!

音楽はサザンと

実際にあった三菱の事故をモチーフにしてるのに

よくできたなぁという映画

 

 

これがまた大ヒットってのがすごい

私たちの国は

まだまだ捨てたもんちゃいますよ

 

 

ロードショーは見送って

京都シネマの名画リレーで鑑賞

 

 

 

現実をちゃんと描いてる

内部でもみ消したり

内部告発者を干したり左遷したり

圧力をかけて記事を載せなかったり

 

 

 

追い詰められた男

間違いを認めて捜査をやり直す男

おかしな稟議は書かない男

 

 

 

本当の意味で

いいオトコがいっぱい出てきます!

ただ「おもしろかった」で終わりませんから

 

空飛ぶタイヤ 公式サイト


 

 

あん

 

 

これは何度目やろ

 

 

絶望と孤独を知っているひとがふたり

ひととき肩を寄せ合う

そのあたたかさが

いつまでもいつまでも残る

 

 

照れくさいけど

あたたかくて嬉しそうな顔

お腹の底まで冷えるような感情のない顔

最後の何もかも突き抜けた顔と

「どら焼きいかがですか」お腹からの声

千太郎を生きた永瀬くん

 

 

自然や光と話しているかのような姿

こんなところで働いてみたいと

ワクワクしてる様子

すべてを楽しんでいる笑顔

どら春に行かなくなって老け込んだ姿

希林さんのすべてで徳江さんになったのね

 

 

公式サイトの一番上のコメントを読んだら

泣けるわー

 

 

あ、この映画に「南瓜とマヨネーズ」の太賀くんが

出ていたことを今回、知って嬉しい

 

映画「あん」公式サイト

 


 

 

 

 

人生フルーツ

 

 

希林さんの新しい作品が

もう観られない寂しさが出てきますが

こちらはナレーションで出演

 

 

この映画は去年公開されて

本を読んでいたから

映画はいいなぁとパスしてたのね

 

 

希林さんが亡くなられて、だったかな

お友達がシェアしてくれて

タイミングが今、だったんでしょうねー

 

 

染み入ると言うのか

わたしのための映画のようで(笑)

呼吸の方でも紹介した映画です

 

 

そうそう この映画をね

ご夫婦やカップルで観に来られている方々が

結構いらして嬉しかったなぁ

 

 

男性が観てくれるの嬉しい

生き方 在り方 暮らし パートナーシップ

わたしはどうかなぁ?と

振り返らせてくれます

 

 

観たよ!良かったよ!な方

youtubeで検索してみてください

この映画にまつわる動画や音声が

いっぱいあって楽しめます

 

 

人生フルーツ 公式サイト

 


 

 

suvenir*the movie

 

 

期間限定で

どこでもここでも上映していない

竹内まりやさんのライブムービー

 

 

デビュー40年!

変わらぬ可憐なひとですね

 

 

音楽を愛する気持ち

年齢ではなく自分の好きがちゃんと

出ている衣装

 

 

達郎さんとの素晴らしいパートナーシップ

夫であり音楽の仲間だけど

「なくしたくない大親友」と!

 

 

ステージでもふたりの愛と信頼を感じた〜

 

 

名曲の数々

今はマイクもいいのだろうけど

ゆっくりペースの活動ながら

しっかり声が出て声量もあるまりやさん

プロってすごい

 

 

竹内まりや40th 特設サイト

 

 

 

 

 

 

 

 

パレードへようこそ

 

 

この頃

本を読んだら「前も読んだやん!」が増えた(笑)

この映画は観たことは覚えてたけど

こんな良かったっけ?

 

 

こんな良かったのに

忘れてるって、どうなん!ですワ

 

 

イギリスの映画好きやわー

「ブラス」「リトル・ダンサー」

あら、どれも炭鉱が出てくる!

 

 

実話が元になっているので

どの役も実際の人物がいるそう

 

 

2014年につくられた映画

今、ようやく日本でもマイノリティのことが

公になってきてる

 

 

LGSM(Lesbians and Gays Support the Miners)

と炭坑夫やその家族との見た目のちがい

生きる世界のちがいはあれど

 

 

会って知り合い語り合い

お互いから学び合い

それぞれが世界を広げる様子に胸打たれる

 

 

そしてとてもユーモラス

ダンスで打ち解け

(女性の方が適応力・受容力に優れてる!)

ゲイカップルに炭坑夫の妻が

「一度聞いてみたかったんだけど、どっちが家事をやるの?」

 

 

それぞれの登場人物が

より開いて

「自分」として歩き始めるのには

涙が出るよー

 

 

マイクのスピーチの後

炭坑夫やその家族が歌い始めるシーンが

本当にうつくしい

 

 

レズビアンの彼女とゲイの彼が

一緒にベッドで手をつないで眠れるって素敵やわ

 

 

そしてセクシャルな悦びは

男性だけのものではなく女性のものでもあると

レずビアンの彼女が炭坑夫の妻に教える場面も

素晴らしいなと

(あぁ、止まらない)

 

 

友情は外見や性別や年齢や国籍や出自

もっと言うと生き物としての種族も超えて

何も関係なく生まれて育つもんちゃうか?

 

 

パレードへようこそ 公式サイト

 

 

 

 

 

 

 

 

 

焼肉ドラゴン

 

 

なんでも

新国立劇場でロングランヒットを記録した

お芝居が映画になったそうな

 

 

ヘイトスピーチ

外国人労働者への人権侵害

そんなことがはびこるわたしたちの国ですが

ここにも希望が

 

 

在日朝鮮人の家族の物語

 

 

ただええ話やと泣くのではなくて

お父さんのセリフを聞いてね

 

 

なんで彼らが高度成長期の日本で

戦後みたいなバラックに住み

立ち退きを迫られ

差別されたりいじめられたりせな

あかんかったのか

 

 

なんかやっぱり

今起こってる問題は

戦争をどう捉えどう反省し

そこが充分できてないから、っていう説に

わたしはやっぱり行き着くナー

 

 

 

もうひとつの希望は

この映画も大ヒットしたらしく

わたしは例によって名画リレーで観たけど

それも連日満席やったそうです

 

 

 

公式サイトの監督へのインタビュー

是非ご覧になって下さい

 

 

焼肉ドラゴン 公式サイト

 


 

 

今月は決めかねるナ

社会派エンターメント映画が多かったので

No.1は「パレードへようこそ

 

特別賞は「人生フルーツ」にします!