新しい年になった
今年も映画で泣いて笑って
たくさんの刺激を受けたい
今月は・・・12本も観たのかー
- ウィンド・リバー
- セルゲイ&セルジオ 宇宙からハロー
- 迫り来る嵐
- アリー/スター誕生
- A GOHST STORY
- ホイットニー
- 家(うち)に帰ろう
- 華氏119
- スターリンの葬送狂想曲
- 未来を乗り換えた男
- マイ・ジェネレーション〜ロンドンをぶっとばせ
- シシリアン・ゴースト・ストーリー
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ウィンド・リバー
真っ白な雪 雪深い地域
先住民族と白人
何やら不穏な気配
実は観ようなんて
これっぽっちもなかった
映画の紹介で「崇高な」
この言葉に引っかかった
先住民族が暮らす地域の話は
目を背けたくなる話が多い
その土地に根ざして生きる人々を
後から来た文明人だと勘違いしてる人々が
侵略する、というのが
どこでも同じだから
雪に閉ざされ
貧困・ドラック・アルコール
その行き着く先
痛みを知る者
知らないながら寄り添える者
そっか、「崇高」ね
安っぽいお話じゃない
セルゲイ&セルジオ 宇宙からハロー
宇宙とキューバで友情が生まれる
時代は東西冷戦末期
ソ連の宇宙飛行士もキューバの先生も
厳しいことこの上ない
「ブエノビスタ・ソシアルクラブ」
で知ったキューバ
「Sicko」で知ったキューバの手厚い医療
社会主義の窮屈さもあり
キューバの人たちのおおらかさも
ちょっと日本人には物足りないコメディだけど💧
こうやって遠く離れたところで
生きている人が出会い語り励まし合い
友達になる
やっぱり人間っていいなー
迫り来る嵐
意味深な予告編に
どうにもこうにも好奇心が抑えられない
サスペンスの中国映画
曇りか雨 いつもいつも寒そう
彼女に触れないのはなぜ?
なぜ彼はそれほど事件にのめり込む?
皮肉な運命が彼を待つ
暴力的になった背景はわかるけど
彼の夢なのか現実なのか的な印象も残る
アリー/スター誕生
レディ・ガガって名前は知ってるけど
いつも聞いてるラジオで大絶賛
「シャロウ」は確かにいい
アリーが自家用ジェットで
ライブに来てステージに上げられた時
あの驚き・ときめき・戸惑い
あの表情
そこでのぶつけるような歌
あの場面が一番こころに残る
泣けたし
わたしもアリーになってたし
チャンスが来た時
アリーみたいに 怖いけど 足震えながらでも
ステージに立ってみたい
最初っから彼が酔っ払い
それでもスターで・・・
この「スター誕生」は3作目だとか
ブラッドリー・クーパーは俳優で
今回、監督
歌が上手く
ミュージシャンにしか見えない
いつも思うけど
わたしも含めて人間って弱いのよね
スターって大概
ドラッグ・アルコール・セックス
これに溺れてダメになる
だけどそうじゃなくて
トップを走り続ける人もいる
何がちがうんやろう?
A GOHST STORY
スクリーンがスクエアで角が丸い
時々そんなフィルム?の映画に出会う
これもそうだった
ちょっと不思議な映画で
時系列が未来から突然アメリカ開拓時代になる
誰かを待ち続けるゴーストだけが出ずっぱり
人の喜びと悲しみ
それを側で見ているゴースト
生と死って大きくちがうって思ってたけど
生きていても死んでるような人もいるし
亡くなってからの方が
側にいるような気がする時もある
あの夫婦には危機もあった
あの時別れていたら
どうなっていただろう
人生って「あの時あっちを選んでいたら…」
本当は想像もつかない
別の人生になっていたかもしれない
だけど「今を生きる」これなんやナ
ホイットニー 〜All Ways Love You〜
これはいろんな条件に恵まれた
ひとりの女性のきれいで済まない
リアルなストーリー
始まりからして
アメリカで黒人がどんな目にあってきたか?
ショッキングな映像が挟まれる
ホイットニーが黒人であったことが
彼女の人生を語る上で外せない
歌だけに純粋に生きられなかった
彼女の環境
あれだけの成功を収めた時に
ファミリービジネスを清算して
より彼女の歌や音楽性を高める方向へ導く
選択肢はなかったのだろうか
彼女をひとりの人として
もっと広い視野高い見地から
意見を言ってくれる人はいなかったんだろうか
映画「ボディ・ガード」で
黒人と白人の恋愛が描かれ
それはそれは大きな分岐点だったらしい
そんな象徴でもありファミリーを支える大黒柱
人がたくさんいても孤独だった彼女
ドラッグに溺れガリガリに痩せ
あの歌声も出せなくなる悲しい映像も
公開されている
単なる人気者の映画ではない
ホイットニー〜All Way Love You〜 公式サイト
家へ帰ろう
誇り高いアブラハム
仕立て屋だけあっておしゃれなスーツ
老人ホームに足の手術にすべてを蹴っ飛ばして
アルゼンチンからポーランドへ旅に出る
大丈夫かいな、とハラハラするが
マイペースそしてお茶目
やることがスマートで男前やから
周りの人たちが放っておけない
こんな映画を観る度に
戦争の影はどこまでも付き纏い
今のわたしたちにつながっていると
強く警告を受ける
自分が生き抜く為なら
他人を見捨てたり売ったりできる
恐怖は人を残酷にする
すべてわたしと同じ人間の仕業なんだと
刃を突きつけられる
タイトルが実にいい
華氏119
観たいような観たくないような
結果的に「観なければいけない映画」やった
トランプさんがあそこまで
品位のない狭量な人間だったとは💧
アメリカのトップとは思えへん
肌の色がちがう人を公然と指差し
まわりの人が一斉に
その人に暴力を振るい始めたり
物言う人を強制排除したり
身震いする恐ろしさだった
どこかで見た、そうヒトラーの時代
フリント州で経営者が知事になり
大きな湖から引いていた水道が川からになった
水が濁り 鉛成分が高く健康被害が出た
データーは改ざんされ
住民はその水を飲まされ続けた
安全だとパフォーマンスしたのは
当時のオバマ大統領・・・
どこかで見た、そう日本で
何かあるたびに安全だと食べて見せる
データー改ざん
当たり前のように出てくる出てくる
銃乱射事件が多発し
ついに高校生たちが立ち上がる
「ライフル協会から献金もらいませんよね」
子どもたちに詰め寄られても逃げる議員…
わたしたちの国は選挙の投票率が低い
政治と無関係で
生きて行ける人は誰もいない
この映画よその国の話ではない
わたしたちの国もそっくりだと気づく
スターリンの葬送狂想曲
噂のブラックコメディ
スターリン政権下で
私情で「粛清」される場面が
何度も出てきて笑えなーい
みんなでスターリンの顔色を見て
それが命がけってのがまた怖い
(機嫌を損ねたら点数を引かれたり殺される)
スターリンが死んでからの
周りのもみ消しや政権争いが醜い
アル中でめちゃくちゃなスターリンの息子
精神不安定な娘
この映画の監督は
「独裁」が撮りたかったのだそう
時代への危機感なんでしょうね
ロシアが創った映画、なワケない
ロシアの俳優さんすら出ていません
未来を乗り換えた男
実に意味深なタイトル
そして現代?ドイツが侵攻するフランス
難民問題?不法滞在で追われる主人公
架空のストーリーだけど
過去と現代が結びついていて
「歴史は繰り返される」
逃げ場はない主人公
そして同性ながら
ホンマに行動が理解できないマリー
恋の行方
父を亡くした少年が
チョコサンデーも食べずに
主人公との別れにショックを受ける
世の中が安定しないと
関係は育まれず暮らしも落ち着かない
それはもう近くで起こってる
今にこれだけ危機感を持っている
世界の人たち
わたしも
自分の目で耳でよく確かめないと
マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!
1960年代のイギリスのポップカルチャーがテーマ
ビートルズやローリング・ストーンズ
今も一目も二目も置かれる
ブリティッシュ・ロック
そして60年代は激動の時代でもあって
イギリスだけにとどまらないが
やっぱりヨーロッパの代表的な国で
カルチャーを牽引してきたのかなぁ
洋楽に疎いが
色々なエピソードを聞くとおもしろく
これまでに観た映画とのつながりや
今の音楽シーンとの関わりなど
すべてに何かが関係している
いつも聞いているラジオで
話題になっていた映画だったので
観に行った
また世界が広がるかな
シシリアン・ゴースト・ストーリー
13歳 微妙な年頃
思いの強さ まっすぐさ
ファンタジーのようで
厳しい現実は現実として描かれる
主人公の母親の存在が
どうもよくわからなかった
女同士というのは
対立するときついものがあるが
母親というより女性として出ていて
ピクニックに行くお弁当を作り
母親は行かない
そして
主人公と父親はそれを捨てるねん
恋する娘の気持ちがわかりそうなものなのに
ちっとも寄り添ってやれない母親
わたしはそれが気になったなぁ
内容はハードだけど
とても美しい映画でもある
1月は「今の時代をもっとよく見なさい」
そんなメッセージを感じる作品が多かった
華やかな世界で生きることも
自由のない国や時代に生きることも
いい時代を振り返ることも
ちがうようで同じなんだなぁ・・・
「ウィンド・リバー」の静けさ
「家へ帰ろう」の歴史の重さ
どれもそれぞれに素晴らしかったが
この2本を挙げたい
時々、こちらに「旅が出てくる映画」を
紹介しています
よろしければ、ご覧下さい