桜がほろほろ咲き始めました!
関西でも満開近いところもあるようですが
ウチの辺りはまだ1、2分というところ
さて、長く感じた3月に観た映画
- 西北西
- バジュランギおじさんと小さな迷子
- ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー
- 母という名の女
- エマの瞳
- 金子文子と朴烈
*感想の後にDVDを画像で紹介しています。
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よろしくお願いします。
西 北 西
韓英恵という女優さんを
「菊とギロチン」で知った
そのひとが出てるから観たくなった
3人の女性が出てくるが
3人とも不安定で観ていてざわざわする
あんな時がわたしにもあった?
好きなひとと一緒にいるのに
黙り込む相手に
「一緒にいるのに一人の世界に入らないで!」
ホンマや
怒ってええにゃ、とハッとする
自分の気持ちがちゃんとわかっていて
正直に生きてるのはアイ
一体誰を愛しどう生きたいのか
さっぱりわからないケイ
揺れるけど自分を見失わないナイマ
一緒にいても不安で
だけど一緒にいないとさみしくて
恋をしてる時って、そうやそうや
何を話すわけでもなく
一緒にいると安らぐ友達、とか
ナイマ役のイラン出身サヘル・ローズ
偶然SNSで見つけたら
社会に目を向けたしっかり者だった
そしてとてもうつくしい
バジュランギおじさんと小さな迷子
インド映画にお約束の
ド派手なダンスから始まるけど
単なる「いいひと」の話ではない
バカみたいに真正直なバジュランギ
彼の不器用すぎる人柄と
話せないムーニーの愛らしさで物語は進む
彼らを匿った教会?お寺?の先生が
「どんな宗教でも関係ない」
言葉とその行いに安堵した
最後のシーンがとても素晴らしい
気持ちよく泣かせてもらえる
でも、最後は踊らないのが意外(笑)
インド映画ならここは踊るでしょ、なんやけど
バジュランギのお父さんが
落第した息子を叩きまくるのが
見ていられなかった
「きっと、うまくいく」のヒロインが
これに出ていて
変わらぬ美しさと芯の強い女性役
ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー
「ライ麦畑でつかまえて」
昔読んだけど、さっぱりわからなかった
その作者サリンジャーの物語
単なるやんちゃ坊主かと思ったら
戦争へ行き強烈な体験をし
心身共に病んでやっと帰ってくる
このあたりがとても丁寧に描かれ
映画の厚みになっている
PTSDに苦しむ彼は書くどころじゃない
やがて瞑想に出会う!
70年代だろうか?
もうその頃にはアメリカで瞑想が
広がってたんや!(これは衝撃)
でも、待てよ
ビートルズも瞑想にハマったって聞いたよなぁ
彼がなぜ1作だけで姿を消したのか?
有名になるって
こんなに苦しいことなんやなぁ・・・
理解されていないと思ってた父と
話す場面がよかった!
母という名の女
これねー
もうびっくり!の連続
17歳でママになってるんやから
わからんことだらけで失敗するのは
当然ちゃうの???
その辺りから母がおかしくなる
娘可愛さに17歳のパパは妻の母に・・・
流石に「あなたの子どもを産みたいわ」
言われたら、わたしでも寒気がするわ!
この母って若い男性目当てなのか?
と思えばそうでもなく
赤ちゃんでもなく・・・
ホンマ意味不明なんやけど
ラストは秀逸
善悪を超えて
「母という女」というタイトルに唸るばかり
エ マ の 瞳
盲目の美しい女性と
プレイボーイのラブストーリー
外国映画を観ていると
女性の強さを見せつけられる
大声でわめき散らし怒り泣いて
愛する人に全力で向かう彼女たち
エマもそう
「かわいそうなひと」と聞いて怒る
「見えないこと」が引け目になってない
怒鳴って相手を殴りつけて
でも彼に抱きしめられてキスされて
やっぱり愛してるになるかわいらしさ
彼もプレイボーイだけあって
ひとに濃やかなのよね
意中の人だけじゃなくて他の人も大事にできる
同性のエマの魅力にわたしもやられた!
調べてみたら50代の彼女
お肌もからだも綺麗やったなぁ〜
そして本当は「見える人」なのに
盲目の人にしか見えなかった
金子文子と朴烈
金子文子役のチェ・ヒソさんが
先日来日しておられて
彼女の舞台挨拶の回を逃したことが
何よりの残念!
「菊とギロチン」も関東大震災の時代の映画
これもそうやねん
史実に基づいているらしく
瀬戸内寂聴さんが「余白の春」というタイトルで
お書きになってるそう
(図書館で探したが見つからず💦)
単なるやんちゃ坊主に思えた朴烈が
法廷ではものすごいインテリぶりを発揮する
イ・ジェフンという俳優さんが
これまた魅力的!!
二人が朴の母に送る写真撮影のシーンが
とてもいい
法廷で顔をくしゃっとして
アイコンタクトする場面も美しい
社会派映画でもあり
ラブストーリーでもあり
歴史物?という要素もあり
なんとも不思議で熱い映画
韓国人俳優が日本人を演じていて
在日コリアンや日本人もたくさん出ているとか
全出演者がサイトで紹介されていないのが残念
見覚えのある俳優さんも!
そうそう松田洋治さんやわ
近年、パワフルな韓国映画界
これまた名作
金子文子が知りたくて、原作本読みました
今月は日本・インド・アメリカ・メキシコ
イタリア・韓国
バラエティに富んだ国々
「バジュランギおじさん…」には
気持ちよく泣かされたし
「ライ麦畑の反逆児」には
主人公の人生に深く共感した
「母という名の女」には
ストーリー展開に翻弄された
「エマの瞳」には
女性の魅力に同性でもやられた
「金子文子と朴烈」には
ものすごいパンチを食らった
うーん・・・
順番関係なしで
- バジュランギおじさん
- ライ麦畑の反逆児
- 金子文子と朴烈
これがわたしの3月ベスト3
4月はアカデミー賞受賞作の
「グリーンブック」や「ROMA」が来る
観たかった「ギルティ」も
そして今日は偶然にも
応募して忘れてたプレゼント
映画のチケットが当たってたらしく
届きましたー!
2015年と少々前ですが
「旅と映画」のような括りで書いています
ちょっと前の映画ばかりですが
よろしければご覧下さい