9月長かったなぁー
長く感じる月とそうでない月、ありませんか
気持ちは10月に飛んでいるのかも
さて、今月は
- マーウェン
- ブラック・クランズマン
- よこがお
- 存在のない子供たち
の、4本を観ました
共通して言えるのは
世界は差別や暴力・理不尽に溢れている
何かに面した時のひと、それぞれ
ではないかなと思います
もしも、自分がこの映画の主人公だったら
誰もがそんな想像をしたことがあると思います
自分に引きつけて見る人は距離を置いて
いつも距離を置いて見る人は自分に引きつけて
見方を変えると違って見えるかも
マーウェン
ロバート・ゼメキス監督やったのかー
去年観た「マリアンヌ」も、そうやったのね
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の監督さん!
ちょっと「バック・・・」のオマージュも入ってる今作
ヘイトクライムがメッセージ
やっぱり世界的に大問題なんやな
見せ方が上手くて、ちっとも重くない
チャーミングな映画です
最初っから、あれ?なんかおかしい?
そりゃそーだ、っていう
ユニークな構成になってるの
こんな風に傷ついた主人公を表現するのかー
こうして彼は癒されてゆくのかー
って、彼を取り巻く世界の人たちの優しさに
ちょっと涙が出そうになる
今回、サイトを見てね
え!ダイアン・クルーガー?(「女は二度決断する」観た)
ジャネール・モネイはすぐ気づいたけど
ジャネール・モネイの活躍は目覚しいね
今年のフジロックに来てたんちゃうかな
彼女を「ムーンライト」「ドリーム」で知って
ちゃんと名前と顔が結びつく
え!待って待って
主人公のスティーブ・カレルって
「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」のボビー?
さすが俳優やなー別人やんかー
最近では「ビューティフル・ボーイ」のお父さんかー
(観てないけど💧)
見逃した「バイス」ではラムズフェルド役!
いろんな意味でびっくり箱みたいな映画
良作です!
ブラック・クランズマン
スパイク・リー監督作品
今年のアカデミーで5部門ノミネート
脚色賞受賞
そしてデンゼル・ワシントンの息子が主役!
この人がコテコテの濃厚なキャラクターとエネルギーで
この映画をカッコよくしてる
「沈黙」のアダム・ドライバーが
縮み上がる緊張感高い潜入捜査を
ポーカーフェイスでやってのける
アメリカって、今も多くの問題を抱えているし
未だに日本に対する態度も要求も
それが先進国?と思うけど
こんな映画をつくって日本で公開可能なのは
フトコロが広いと言うか、器が大きいと言うのか
素晴らしいな、と思う
俳優さんもええ人揃えて
日本やと政治的な映画は俳優さんや事務所が敬遠する
短い出番やったけどクワメ役の俳優さん
コーリー・ホーキンズ
パトリス役のローラ・ハリアー
キレっぷりが怖すぎたフェリックス役
ヤスペル・ペーコネン
この人たちの名演が心に残った
これは実話で、この話を書いた人は
この映画作りに加わっている
そのリアリティが活きてる
これも重いテーマだけど
実にカッコいい70年代の熱が伝わる
よ こ が お
冒頭がここで観られます
前に観た「淵に立つ」と同じ監督さん
映画が始まるとタイトルがスクリーンに出る
その出し方とかタイミングが
前作も今作もすごくて唸る
いつも聞いている
日曜日の朝のラジオの映画コーナーで紹介されて
絶対観たくなった
わたしが彼女なら、どうしたやろう
同じようにすべて失ったとして
コトの発端の甥っ子に、そして「あの子」に
接点を持つかな・・・
よく生きていたな、と思う
自死してもおかしくない
かと言って、悪女にもなりきれてない
かつての患者だった人の死に
無意識に涙をこぼすシーンが切なすぎた
それにしても筒井真理子さん、 すげー・・・
そして市川実日子さんも女子の不安定さを
よくぞ演じたと思う
池松壮亮くんの落ち着きぶり、大人っぽさは
筒井さんと並んで違和感なし、さすがです
深田監督の前作「淵に立つ」
カンヌで「ある視点」部門審査員賞受賞
浅野忠信がめっちゃ怖い
*「よこがお」に出演している
池松壮亮くんのインタビューが
とても良かったので、もし良ければ
(この映画については話していませんが)
*noteで感想をお喋りしています(約15分)
存在のない子供たち
出生届を出されていないゼイン
誕生日は知らない
学校へも行った事がない
家には妹や弟がたくさんいて
両親は働いていない?
ゼインときょうだいたちは
小さな体で働く・・・
ゼインは12歳ぐらいらしいが
ガリガリで1年生ぐらいにしか見えない
自分より重そうな水を運んだり
自分の3分の2もあるヨナスを抱っこする
戦争と貧困は世界が力を合わせれば
なくせる事ではないのだろうか
自分は飲まず食わずでもヨナスに食べさせたり
鍋やタンクを売ってお金にしようとしたり
スケートボードでベビーカーを作ってしまう
ゼインの賢さ逞しさに涙が出た
ほとんどゼインは笑わないが
最後の微笑みが心に残る
あんなに小さいのに
自分の人生を彼は切り開いている!
この映画日本のこどもたちに観て欲しいと思う
日本でもこどもの貧困が言われています
小説ですが、無戸籍のこどもがテーマです
*今月は主演女優賞・主演男優賞でやってみます
主演女優賞:筒井真理子さん「よこがお」
主演男優賞:ゼイン・アル=ラフィーアくん
「存在のない子供たち」
筒井真理子さんは紹介した「淵に立つ」にも
出演していて
そこでも「この人、何者!?」と思わされます
ゼインくんは映画でも実際でも同じ名前で
シリアで生まれたけれど、内戦で教育を受けられず
難民として今はノルウェーで家族と暮らしているそうです
(サイト、ぜひご覧になって下さい)