世の中の混乱に振り回されず
今月も観てきました
あ、でも「感染しない」スタンスではなく
「発症してないだけで保菌している」
「人に感染させない」スタンスに
頭を切り替えます
ほとんどの映画はガラガラ状態で観ました
- his
- Red
- 37seconds
- ロマンスドール
- レ・ミゼラブル
- ザ・ピーナッツバター・ファルコン
- ひとよ
- わたしは分断を許さない
his
映画を観た後、すぐ花屋さんがあったせいか
お花が欲しくなった
あらためて
ひとを好きになる瑞々しい気持ちは
花と同じものがある
宮沢氷魚くん 元THE BOOMの宮沢さんのご子息
もう、お父様にそっくり!
お父様の若い頃より
もっとオーラがあってピュアかも!
彼の強烈なオーラが映画を引っ張る
岐阜県白川地区を舞台に
さぞかしマイノリティは居づらいと思うけど
でもそこが安らぐのかもしれない
チャラチャラしてる渚を変えたのは
空であり迅だろう
渚と空と共に堂々と生きてゆこうと
変わった迅は
白川という街に、人に、空に出会ったから、やろな
「愛がなんだ」の今泉監督
わたし的にはムーンライダーズの鈴木慶一さんが
迅と渚、空を見守るでっかい人で出てらしたのが
嬉しかった
また、誰かを好きになりたくなった
*公式サイトで今泉監督の写真を見てショック(笑)
わたしよりずっと若いのに老けてへん???
あ、それより「答えありき」の映画ではなかったようです
*主題歌も素晴らしかった!
Red
なんで「Red」ってタイトル、なんやろうね
と、観終わった後、友達と話した
珍しく人と一緒に映画を観た
何度も映し出される赤いチーフの「Red」
血の色の「Red」
吹雪にもみくちゃになり
やがて飛ばされ雪が覆ってゆく赤いチーフは
塔子なのかもしれない
理屈じゃない「感覚」と理屈の「頭」
どちらの選択が塔子にとってしあわせなのか
一目瞭然になっていて
しあわせは、ねっとりと甘いものではなく
”そう上手くは行かない現実に対峙する”
を含んでの「しあわせ」
ワケあり風の食堂の奥さんも
きっとそうなんやろうな
塔子がしあわせでない事を見抜いた母も
理屈じゃない、だから面する現実も
知っているんやと思った
いろいろ省略されているから
やや唐突な印象も拭えないけど
三島監督のインタビューを聞いたので
なるほど、と
原作も分厚く読んでみたい
37 seconds
女の子の横顔のポスター
世界の映画祭で受賞歴たくさん
HIKARIという聞いたことがない監督さん
(SNSでインタビューを読んだ)
びっくりしたのが
セクシャルな事やモノが
一切「特別なもの」として感じられなかった事
さらりとして、むしろさわやか
当たり前で普通の事やった…
着てみたいよね 華やかなワンピース
付けてみたいよね 綺麗な下着
恋をしてみたいよね
ユマを特別視しない普通に接する人たちが
実にさっぱりしていてカッコ良かった
「わたしで良かった」と言ったユマ
解釈はいろいろできるけど
セックスから
自分のルーツにたどり着いて
今の自分に納得し受け入れられたって
本人の言葉通り、いい経験
自分の力で生きてゆく
ハンディキャップがあろうとなかろうと
その尊さが胸に沁みた
ロマンスドール
予告編を見て、観たくなった
映画始まってすぐ
え!ここからスタート?とびっくり
いやしかし、下町の工場感と言い
きたろうさんや渡辺えりさん
「ラブドールを作っている人」とは思えない
(どういう意味で書いているか、観ればわかります)
って、言うか
彼らならどんな工場だろうが
畑や田んぼでの農業だって
林業だって
ちゃんとプロ的な演技をする人たち
そして噂のピエール瀧(笑)
センスの悪い三つ揃いのベストが
あんなに似合う役者はいないだろう(笑)
この間「セックス」「性」にまつわる映画が
なぜか続いている
それだけ根源的なものなんだろうなぁ
ただの夫婦愛でないところが
ラブドールの製作と並行して描かれるだけに
ラストはどう持ってゆくんだろうと思った
自分しか知らない?
パートナーの特別なところ…
高橋一生さんと蒼井優さんと言えば
誰もが観たくなるにちがいない
レ・ミゼラブル
あの「レ・ミゼラブル」ではなく
今、現代の「レ・ミゼラブル」
ひどいのは日本だけじゃなく
世界も混乱の最中にあることを見せつける映画
移民(根っこに戦争と貧困)
多様な人種・宗教
差別・暴力
加速するばかりの憎しみの連鎖
子どもも大人も警察官も
諍いやいじめだらけの日常にうんざりしている
危ういバランスが崩れたら…
最後の緊迫するシーンからブラックアウト
思わず俯いて大きく息を吐いた
この世界を創ったのは誰や!
・・・わたしもそのひとりや
(「Yesterday」で聞いてからチェックしてます
すっごくおもしろいし、ためになる)
ザ・ピーナッツバター・ファルコン
「友達ってのは自分で選べる家族だ」名言やん
まずはこちらを見て欲しい
(特典映像、メイキングがわかります)
情熱、行動力はザックという役
というよりも彼そのもの
男2人の「トム・ソーヤ」旅がうらやましすぎた
最初タイラーはザックを下に見てたけど
それが変化してゆくのがわかる
ザックに傷が孤独が癒されてゆくタイラー
どんな相手とも
素直に同じ場所で向き合えるザック
一番好きなシーンは3人がクレーンで
ターザンごっこするところかな
こころをオープンにすると
からだも解き放たれる
「共に生きる」これからの世界に
放たれたピュアで美しい映画
なぜかこちらまで清々しい
ひ と よ
漢字を当てはめると「一夜」
なんで平仮名なんやろう?
いつか「あ」という日が来るかな
田中裕子さんを久しぶりに観た
しばらくお見かけしなかったような…
その田中さんが出る、となった映画
白石和彌監督は
お名前をちょくちょく聞いていて
監督への興味も大きく…
3人のきょうだいはそれぞれ
今をときめくスターなんやけど
脇役陣の豪華さにびっくり
筒井真理子さんに韓英恵
どれだけ実力派集めてるんや!
どうやら白石監督の名の下に皆さん集まったのでは?
母の愛の大きさ、深さ
子どもたちそれぞれの心の傷
戸惑い、距離を取りつつ
やがてぶつかり合う、ってのがやっぱり「家族」
それぞれの登場人物を観て感じた
「こうした方が良い」なんてない
その時その人が感じたまま、行けばええねんやわ
地方の小さなタクシー会社の雰囲気が
なんとも良くて
昭和感いっぱいの稲村家の家が
ものすごくリアリティがあった
最後のこはるのあの空を見上げる表情は
「自由としあわせ」そのものだった
コレが白石監督か・・・
わたしは分断を許さない
この強いタイトルに腰が引けていた
映画館のロビーに
監督の堀潤さんのインタビューが
張ってあった
元・NHK人気アナウンサーだった堀さんは
何時間もかけて取材したニュースが
数分しか使われなかったと言う
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今、観ておかないと後悔するかもと思った
堀さんは言った
「主語を小さくしないと真実は見えてこない」
「日本人」と一口に言っても
様々な年代、住んでいる地域、ジェンダー
仕事、考え方…様々で一口には「こういうもの」と
定義できない
個人から社会や世界を見ていく
という堀さんの考え
そうや、そうやわ、と膝を叩く
いろんな人が出てくるが
わたしは茨城から2人の子どもを連れて
沖縄に自主避難した女性に胸が痛くなる程共感した
(彼女の経過もぜひ知ってほしい)
茨城で暮らしていて
子どものランドセルの中でガイガーカウンターが
ピーピー鳴るのだそうだ
目に見えない放射能の恐怖
それで沖縄に来て
彼女は米軍基地の問題に直面し
今、辺野古基地建設に反対する運動に参加している
反対運動をしている人は
やたらめったら反対したいだけの人たちだと
思っていた、と彼女
その彼女の心の揺れ、涙
その揺れを堀さんは側で見つめる
正しい、間違ってるじゃない
今、目の前にこれに飛び込んでる人がいる
こんな想いや経験をしてる人がいる
それを堀さんは追うのだ
小さな小さな声を、夢を希望を
(行動の根っこにあるものは「夢や希望」やねん)
「わたし」は
もっと「わたしは・・・思う」を
もっと発言・発信したいと感じた
本当はもっとわかりあえる
寄り添えるひとがたくさんいる
主語を小さく、個人から社会や世界を見る
すると「分断されている」現実がわかる
恐れていないで見て知ること
すべては「わたし」からのスタート
ぜひ観て欲しくて感想をお聞きしたいのが
「わたしは分断を許さない」
これでいいのかなぁと悩む女性には
「Red」
「ロマンスドール」
家族に悩みがある人は
「ひとよ」
「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」
いろいろあるけど
ワルクナイ、生きてることは