女だから男だから、ではなく時代はもっと先へ「パピチャ 未来へのランウェイ」「詩人の恋」「RIDE LIKE A GIRL」他*2020年11月に観た映画

11月も終わり

「鬼滅の刃」の大ヒットが

何かと話題のようですね

 

 

コロナの影響で待機作がたくさんあって

人が入らない映画はどんどん打ち切りになるそーです

 

 

今月のわたしのこころのご馳走は以下

 

  • パピチャ  未来へのランウェイ
  • 朝が来る
  • 博士と狂人
  • おらおらで ひとりいぐも
  • スパイの妻
  • ティファの手紙
  • ある画家の数奇な運命
  • 詩人の恋
  • RIDE LIKE A GIRL

 

 

 

 

 

パピチャ 未来へのランウェイ

 

 

90年代、過去とは言え

女性はヒジャブを着て家にいて

男性の庇護を受け従うべき

 

 

そんな考えの勢力が

そうでない人を殺すようなアルジェリア

(思わずGoogle Mapでどこか確認したわ)

 

 

大学の寮にいる、ってだけで

ボーイフレンドに顔を殴られたり

同じ女性から着るものや振る舞いに

異常な説教をされる

 

 

これが遠い国の他人事だと思えない事が

日本にもある事を感じるのは

わたしだけだろうか?

 

 

いきいきとした女の子たち

サッカーをしたり海で泳いだり

命の躍動が美しい

 

 

新聞記事の薬のことが

よくわからなかったけど

まずい、って吐き出してた牛乳に入ってた

彼女たちは知らずに飲まされてた、ってことよね?

パピチャ 未来へのランウェイ 公式サイト

 

 

 

 

 

 

  朝 が 来 る

 

 

コロナ禍の影響で6月の公開が10月に

いつからだったか

お月様のルーチンでこの映画のインスタライブ が

 

 

 

そして何のきっかけだったか

京都のFMで河瀬直美監督のラジオ番組

今やラジコのタイムフリーで聞けるので

それもチェックするようになり

 

 

出演者、監督、すでに観たひと

いろんな人のいろんな立場からの感想や

そこからインスパイアされた事象を聞いての映画鑑賞

 

 

 

ここまで前置きのある映画を観たのは初めて・・・

 

 

 

わたしは結婚も子どもにも

縁がない人生を歩んできたんやけどー

でも子どもを見るとニコニコしてしまう

 

 

 

どの子も愛されスクスク育つ世界であるべき!

と、これは言い切ります

 

 

 

子どもに恵まれないひと

子どもを育てられないひと

いろんな人がいる世界やけど

 

 

生まれてきた子どもにとって

必要な「養子縁組制度」というものが

存在している

 

 

 

それをテーマに扱った映画で

何度もハンカチを取り出し

流れる涙を押さえる映画でした・・・

 

 

 

実際、不妊の友達もいたし

「できちゃった」の友達・知人もいて

わたし自身は「子を持つ」という経験をしないまま

母になる経験をしてへん立場なんですがー

 

 

 

観てて感じた事は

いろいろある

子どもを授かる経緯はひとそれぞれ

事情もひとそれぞれ

 

 

 

けれど

生まれてくる・生まれてきた子どもには

大人の事情など関係なく

彼らは大人がいなければ生きてゆけへん

そこには「愛情」も必要

 

 

 

そういう俯瞰的な見地で

子どもを育む社会や世の中にしたいわ!

朝が来る 公式サイト

 

 

 

 

 

博士と狂人

 

 

イギリス版「舟を編む」

メル・ギブソンがええ年の取り方!

ショーン・ペンがすごかった!

 

 

ラジオで取り上げられて聞いて

よく行くミニシアターで延長上映され

観に行ったが胸が熱くなった

 

 

名言がいっぱいあるんやけど

「言葉は翼になる」と文盲の夫人にウィリアムが語る

 

 

言葉の翼を持てば世界の果てまで飛べる。読書をしている間は誰にも追われない。本を読んでいる間は私が追うんだ。神の後をね。どうかあなたも一緒に追ってください」

 

 

夫人に字を教えて

「あなたが子どもたちに教えるのだ」と

5人だったかな、かわいい子どもたちがいる夫人に

 

 

ウィリアムに狂気が襲ったのは

戦争だったというのも説得力があり

 

 

狂気があっても自分の罪がわかり

「償おう」とする人間らしさを持っている

人間にはこんな素晴らしい面もあるねんな

 

 

看守役のマンシーにも「ありがとう」と思わされた

コメディアンにしか見えない(笑)スティーブ・クーガンも

ええ役でした!

 

 

熱くて優しい美しい物語

博士と狂人 公式サイト

 

 

 

 

 

おらおらで ひとりいぐも

 

 

年代も境遇もちがうけど

桃子さんの孤独はわたしの孤独だった

 

 

「さみしさ」も「どうせ」も

脳内会議も

「ひとりだけど賑やか」ってのもすごくわかる!

 

 

あ、老いてゆくさみしい映画、ではなく

さみしさをここまで面白くできるんや!という

映画の良さを存分に使った感がある

 

 

田中裕子さんのダンスや歌(特に歌謡ショーは最高!)

彼女と同じおばあさんの扮装をした

3人の「さみしさ」たち

 

 

アニメーションやCG

ばっちゃ役の人がめっちゃいい

など見どころたくさん

 

 

20代30代のまぶしいような桃子さん役の

蒼井優さんが本当に魅力的やし

 

 

おらだば、おめだ

東北なまりが何ともいいのっす(移ってる!)

公式サイトの動画、どれも楽しめます

おらおらで ひとりいぐも 公式サイト

 

 

 

 

 

スパイの妻

 

 

蒼井優さんと高橋一生さん夫婦役2回目

高橋さんが堂々たる社長さんぶり

そして何もかも見透かした?夫

 

 

蒼井優さんは「おらおらで…」とは

またちがうひとりの女性を熱演

 

 

賢いけど真っ直ぐすぎて

何よりも愛なのは分からなくもないけど

誰かを犠牲にしても貫くあの感じは

やや狂気を感じた

 

 

最後の方のセリフで

わたしはちっとも狂ってなどいない

この国では狂っている方がまとも、的なあれは

実に本質を突いていると思った

 

 

密告したのは夫だろう

最初から彼女と行動を共にする気はなかったのだろう

それが彼女を生かす道だと考えたか?

それもちがう気がする

 

 

夫の死亡確認も偽造された形跡

というのも解釈はいろいろできるかと…

 

 

「おらおらで…」で蒼井優さんと夫婦になった

東出昌大さんも出演

時代に洗脳されたこの人も

ちょっと狂気を感じたなー

 

 

ちょっと危ない人を演じるの、彼はうまいと思う

 

 

ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞おめでとう!

スパイの妻 公式サイト

 

 

 

 

 

チィファの手紙

 

 

岩井俊二監督の映画って

この時期の冷え込んだ空気の透明感を感じさせます

 

 

監督のお名前を出されなくても

「この感じ、知ってる!」ってなる

 

 

中国を舞台に中国の俳優さんで

同じ「Last Letter」の脚本で撮られたとか

すべてがTHE 岩井俊二でした

 

 

切なくてきゅんと胸が痛い

戻れない時間

確かにいたひと

 

 

大人になっても特別な思い

世代を超えて伝わるもの

いやぁ、なぁんかめっちゃええ

チィファの手紙 公式サイト


 

 

 

 

ある画家の数奇な運命

 

 

人間の表現である芸術

芸術が人間にとってどれだけ必要なものか

を、まざまざと見せられた

 

 

人の誇りを傷つけることは「殺人」と同じ

旧東ドイツはそれをやって国民を支配していた

 

 

そこに違和感を感じず

国が求めるように表現した人たちは

本当のアーティストではないと言える、と思った

 

 

国がこの芸術は良い、これはダメと決める

これって本当に怖い事だと思った

 

 

この映画、怖くて寒気を感じたシーンがいくつかあった

ひとつは親の手で我が子に宿った命を

嘘をついて中絶させたところ

 

 

その後、平然と美味しそうに食事をする親

 

 

精神的な病気の人、障害を持つ人を

「不必要な人間」としてガス室に送る

医者と看護師

 

 

教師の職を奪われて

やっとのことで掃除の仕事についた

彼の父が首を吊ったシーン

 

 

こういう歴史があって今がある

自由にものを言い、好きな所へ行き

好きな人と結婚したり好きな仕事をする自由

 

 

それは当たり前にあるものではない事を

ひしひしと感じる

 

 

西ドイツの美大の先生役が

これが本当のアーティストだと教えてくれた

映画の日本語タイトル、再検討を望む

ある画家の数奇な運命 公式サイト

 

 

 

 

 

 

 詩 人 の 恋

 

 

人を好きになるって、こういう事やんなぁ

「同情」という言葉を使ってみたり

「お金」で確かめようとしたり

 

 

ある日、誰かが気になり始める

そこから相手を知ってゆく

言葉にできない感覚や気持ちが募ってゆく

 

 

ゲイだとかバイセクシャルとか

そんな言葉は全然ぴったりこなくて

ただ「一緒にいたい」「相手の幸せを願う」

 

 

そのピュアさが

セユンからもテッキからも感じられる

 

 

恋というものは

「タイミング」や「温度」が

とても大切な要素になる

 

 

ラストのテッキの涙が

うつくしすぎて何度もまぶたに蘇る

 詩人の恋 公式サイト

 

 

 

 

 

 

RIDE LIKE A GIRL

 

気持ち良く涙が流れた

 

 

きれいなビーチを馬で走るシーン

ダウン症の兄・スティービーとミシェルの仲の良さ

減量に必死のミシェル

 

 

騎手って過酷なものなんやなぁ

馬に乗っている時、お尻はずっと上がってる

あれだけの体幹力をつけたテリーサ・パーマーはすごい

 

 

ギリギリの限界に追い込まれても

決して音を上げない

迷いはなく突き進むあの強さと激しさ

 

 

実話に基づく話で

大人の兄役スティービーを演じたのは

本物のスティービー・ペインだそう

 

 

父との確執も丁寧に描かれ

単なるシンデレラストーリーではない

 

 

「女だから」「男だから」

そういうの、もうやめようよ

RIDE  LIKE A GIRL 公式サイト

 

 

 

わたし自身も

「女だから家事ができて当然」とか

「何歳だから結婚してなくちゃおかしい」とか

 

 

そんな決めつけた考えに

ため息をつく事が何度かあった11月

 

 

そういう”括り”で自分の考えを押し付けない

いつも自分に言い聞かせる事

 

 

そういう息苦しさを感じる人には

パピチャ 未来へのランウェイ

朝が来る

ある画家の数奇な運命

詩人の恋

RIDE LIKE A GIRL

なんかを観ると刺激を受けるのでは?

 

 

自分や家族の「老い」を感じて

心細いやらさみしいやら複雑な気分の人には

おらおらで ひとりいぐも」がおすすめです

 

 

 

 

noteで映画のお喋りをしています

 

今月観た映画では喋っていませんが

書いたり喋ったりして

1本の映画を何度も味わっています

 

その喜びや楽しさ、自分への糧みたいなものが

誰かと共有できれば嬉しいなー

 

 

 

 

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