2015年の夏から
合気道を始めました
まさか自分が【武道】をやるなんて
想像もしていませんでした
あるワークショップで
合気道のほんのさわりを体験しました
こんなにおもしろいのか!
わずかな時間でしたが
自分の鎧がほどけてゆくのを感じました
【武道】というと
パワーや男性、というイメージでしたが
パワーではないのですね
【氣】なんですね
以前から気功や【氣】には興味があって
わたしはわりと敏感なトコがあって
雰囲気とか気持ちとか
何とも言い難い【氣】の存在を
重視していたようでした
人間もいきものですから
鈍った現代人とは言え
「なんとなく察する」ちからって
誰もが持っていると思います
そんな感覚を研ぎすませてゆく
からだの動きが合気道なのかな?と思います
どうしても教わる人の影響を受けますが
いろんな人がいて
いろんな合気道があります
ウチはこんな感じですよ
というのはあるでしょうが
要は習って自分に入れて
どう出すかで
合気道はその人のオリジナルになります
力強いパワフルな合気道
スピーディーでキレのある合気道
しなやかでもぴしりと決まる合気道
年齢も性別も関係ないのですね
・・・とかわかったようなことを書きましたが
始めて半年
まわりは10年選手です
まだカタチすらなぞれていませんが
おもしろくって
いそいそ稽古に行っています
男性のものすごいパワーや勢いに
ビビることもしばしば
両手両足バラバラな動きをしますから
パニくって止まってしまうこともしばしば
見てたらできそうでも、やってみるとできない
説明はわかっても
自分のホンマのところがわかってない
丹田からそれたり
重心がブレていると
かならずそれが露になります
下半身の筋力がモノを言いますから
帰り道や翌日はフラフラだったり
バシバシに筋肉痛だったりします
初めてワークショップで
受け身らしきものをやったとき
畳にごろごろ転がって
「アホみたいにやってください」と
言われました
関西では「アホ」って
愛を込めて使われる言葉で
「アホやなぁ」と言われると
一緒にげらげら笑うようなニュアンスなんですが
「アホになってやる」
やってみてなるほど、でした
おとなになって
「ええ格好」することは上手になりました
どうしたら「ええ格好」に見えるかもわかります
ためらいも
恥ずかしさも
カッコ悪〜も
ちょっとどこかに置いて
思いっきり後ろへ転けてみる
やればやるほど要らないものを
いっぱい持っている自分に気づきました
稽古に行き始めてからは
ますますいらないものが
ボロボロはがれ落ち
今やすっかりこどもになって
恥ずかしさはどこへやら
それがとても気持ちがいいのです
どんな形容詞もついていない【わたし】になる
汗いっぱいかいて
髪の毛ぐしゃぐしゃになって
まるで中学の頃のクラブです
いつも同じ自分と付き合うのではなくて
時には年齢相応のおとなだったり
仲の良い友達とは高校生に戻ったり
というように
合気道をやるときは
10歳ぐらいの少女に戻ってやることは
合気道をやる上でも
日常を暮らす上でも
とってもプラスになるような気がします
脳細胞も日に日に減っているそうですし
体力も10代20代30代の人たちと
一緒にやるのはきついものがあります
でも彼らと同じことができなければいけない
ワケではないと思います
彼らには彼らの年代の
「できること」があるように
わたしにはわたしの
合気道とのつきあい方がある
それは自分で決めることだと思っています
ゆっくりな歩みで
時間はかかるでしょうが
「わたしの合気道」ができるように
おもしろがりながら
無理せずジリジリ行きたいなと思っています
こうしてまたひとつ
新しいことに出会って
自分の世界を広げてゆけること
それにチャレンジできることが
自分でもとてもとても嬉しいです